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スサノオの勝ち| 日本神話(古事記)10

それでは前回の続き。

子作り合戦っちゅう現代人にゃ、とても理解不能な戦いが終わり、スサノオの持ち物から女神が、アマテラスの持ち物から男神が生まれた。

すると、スサノオが得意げに…

スサノオ
「俺の心にやましいとこがないから女神が生まれたんや!!」

「どうや姉ちゃん!!これで俺の勝ちや!!」

何で、女の子を生んだ方が勝ちかっちゅうと、古事記が出来た時代が持統天皇や元明天皇の女帝の時代やったかららしい。

まぁ、「歴史」はそんなもんです。

で、勝利の雄叫びをあげたスサノオは、勝利に酔いしれ、疑われた腹いせに、アマテラスが作った田んぼを荒らし、溝を埋め、食事をする神聖な場所(大嘗祭を行う神殿)になんと…

クソを撒き散らしたんやな。

クソってあんた…(笑)

まぁ、それぐらい下品な一族ってことが言いたいんやろな。

それより興味深いのが、アマテラスが田んぼを作ってるってとこ。

キリスト教なんかじゃ、「労働は罰」って働くことは悪い事をした罰になっとるんやけど、日本の神様は自ら働いとったんやな。

日本人の勤勉さは、こういうとこから受け継がれてるっちゅうことですわ。

で、その光景を見てたアマテラスは…

アマテラス
「クソを撒き散らしたんは、酔って吐きちらかしたからなんやろ。田んぼを荒らしたり、溝を埋めたんも、新しい田んぼを作る為とちゃう?

まぁ、ウチの弟がやったことやから許してやって」

臨戦態勢で迎えたアマテラスやったのに、何とも心の広いっちゅうか、懐の深い対応ですな。

最初からそうやって迎えてやりゃ良かったのに…

アマテラスが何も言わんから、他の神々も何も言えず、スサノオはますます調子に乗ることに。

連日連夜の暴れっぷりに他の神々が、アマテラスに「注意して下さい」って苦情を言いに行くんやけど、アマテラスは…

アマテラス
「何か考えがあるんやろ」

って、見て見ぬふりをして機を織ってると…

最高神が機織りまでしてるんやな。

まぁ、農業と養蚕は、日本の重要な産業やったってことですわ。

で、アマテラスが機織りしてると、スサノオがその機屋の屋根に穴を開けて、そこから皮を剥いだ馬を落とし入れたら、そこにいた1人の機織りの娘が驚いて…

機織りで横糸を通すための道具板で、女陰をついて死んでまうねん。

驚いて陰部をついて自殺…

もっと違う死に方があったと思うけど、この時代はこういう発想なんやろ。

さすがのアマテラスもこれには怒って…

今回はここまで。

アマテラスは、怒ってどういう行動に出るのか…

次回は、日本人なら誰もが知ってる太陽神の引きこもりの話。

まさか知らん人はおらんやろ?


読めば読むほど面白い『古事記』75の神社と神様の物語











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