◆ 熱中症球児に苦言 批判相次ぐ

「今と昔は気温が違う」って批判してる人もおるけど、7/7の瓦版に書いた通り、ひと夏を通しての最高気温自体はそんなに変らん。

気温は変らんのに、何で今の方が暑く感じるかっちゅうと、朝夕に温度が下がらんから。

昔は、朝夕に温度が下がったから、温度が上がるまで時間があったんで、昼になるまでに体が慣れるから、昼間の暑さにも耐えられた。

今は1日中暑いから体力も戻らんし、暑さに慣れるまでに体がおかしくなるねんな。

昔みたいに暑さがリセットされんから、夜もぐっすり寝られへんので、疲れもリセットされへん。

エアコンをつけたらつけたで、人間は恒温動物なんで、冷気が当たってると自律神経が体温をあげようとして色々動いて体が疲れる。

エアコンをつけて寝て、朝起きるとダルいのは、このせいやねんな。

それで疲れが溜まって、昼間の暑さで熱中症になると。

なので…

「この気温でスポーツしよう、させようと思うほうがどうかしている」

ってのは、この気温でスポーツした事ないんやろけど、こういう批判はちょっとおかしいと思う。

昔は、「水を飲んだらバテる」だの何だの言うて、どんだけ暑くても水を飲ましてもらえん拷問近い指導やったけど、昔のガキはそれでもその気温に耐えたわけで、その気温でスポーツできん事はない。

ちゅうか、スポーツってのは基本暑さとの戦いなんで、この暑さでスポーツできんのは、それまでの選手って事で、県大会、国体レベルじゃ通用せん。

その部活動をやめた方が良いと思う。

趣味とか健康の為にやってるわけやないねんから、こういう批判の方がどうかしてる。

まぁ、医学的に良いか悪いかって言われたら、悪いんやろうけど…

未だに当時の苦しさってのは忘れられんけど、おかげで15年ぐらいまでは、暑くても汗かかん体質になってたし、暑くても喉が渇かん体質になってたし(これは今でも)、精神的にもだいぶ鍛えられた。

こういう批判のでる今の考え方からしたら、とんでもない練習をさせられてたけど、個人的にはアレはアレで良かったと思う。

今は、ちょっと動いただけでも「ハァーハァー」言うほどのおっさんになってもうたけど…(汗)

ただ、今の時代に指導者が…

「試合で倒れるなんて初めて。何をやっているのか」

こういう精神論で選手を批判するのは指導者失格やろな。

昔は、スポーツ医学なんちゅうも知られてなかったんで、成長期にも関わらず、うさぎとびなんかも当たり前のようにやらせてたし、腕立て伏せもアホほどやらせてたけど…

それもこれも「無知」ゆえの精神論やったけど、周りも「そういうもん」やと思ってたから許されてたけど、今、これをやるのはただの勉強不足。

ようするに、指導者がアホって事。

試合中に倒れて、何をやっているのかってお前が何をやってたんやって話ですな。

明らかに、給水とか体調管理の指導に問題があるわけで、完全に監督の責任。

なので、監督の指導法に問題があるんは明らかなんで、監督が批判されるのは当然なんやけど、「今と昔は気温が違う」とかの温暖化絡みの批判はやめて欲しいもんです。

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