◆ 特攻兵器の島 若者訪問増える
こんな狂った作戦を考えたのに、戦果はたった3隻の撃沈。
それに引き替え、回天で命を落とした若者は145人。
神風特攻隊もそうやし、この手の特攻作戦以外にもガタルカナルにインパール作戦では、補給もなしに大量の兵士を餓死させた。
当時の日本ほど兵士の命を軽く扱ってた国はないやろな。
まぁ、「命」よりも重いもんがあったとも言えるけど、個人的には、特にガダルカナルの戦いは腹が立ってしゃあない。
対外的には「アジアの解放」でええんやけど、国内的にはきっちり検証して、何でこんな作戦がまかり通ったのか、誰に責任があったんかきっちり検証するべき。
日本は自ら検証するって事を放棄して、東京裁判を受け入れて、GHQの「歴史観」を押しつけられただけ。
だから「歴史認識」がおかしな事になっとるし、「自虐史観」を受け入れるような事になっとる。
中国、下朝鮮と共通の歴史教科書なんかつくる暇があったら、まずきっちり検証して、日本人としてこの歴史をしっかり認識するべきやねん。
で、こんな無謀で愚かな作戦でも、「お国の為」「家族の為」っちゅうて、自ら志願して命を落とした若者がいた事を記憶に焼き付けるべき。
そしたら、靖国参拝とかでごちゃごちゃ言われても、日本人全員がしっかり反論できるようになる。
ちゅうか、「9条を守れ」だの「戦争反対」だの言うて、「二度と戦争をしない」って言うのなら、それこそしっかり検証するべきやねん。
「お母(かあ)さん、私は後3時間で祖国のために散っていきます。胸は日本晴れ。本当ですよお母さん。少しも怖くない。しかしね、時間があったので考えてみましたら、少し寂しくなってきました。
それは、今日私が戦死した通知が届く。お父さんは男だからわかっていただけると思います。が、お母さん。お母さんは女だから、優しいから、涙が出るのでありませんか。
弟や妹たちも兄ちゃんが死んだといって寂しく思うでしょうね。
お母さん。こんなことを考えてみましたら、私も人の子。やはり寂しい。しかしお母さん。考えて見てください。今日私が特攻隊で行かなければどうなると思いますか。
戦争はこの日本本土まで迫って、この世の中で一番好だった母さんが死なれるから私が行くのですよ。
母さん。今日私が特攻隊で行かなければ、年をとられたお父さんまで、銃をとるようになりますよ。
だからね。お母さん。今日私が戦死したからといってどうか涙だけは耐えてくださいね。
でもやっぱりだめだろうな。お母さんは優しい人だったから。お母さん、私はどんな敵だって怖くはありません。私が一番怖いのは、母さんの涙です」
二十歳前後の若者がこんな遺書を遺すんやで。
今から死にに行くのに、国や家族の未来を案じてるって…
いくら「時代が違う」「価値観が違う」っちゅうても、やっぱり二十歳前後の若者がこんな気持ちになるってのはおかしいって。
涙なしには読まれへんし、気持ちは素晴らしいと思うし、感動とか尊敬とか、言葉で言い表せへん気持ちになるけど、何でこんな知性溢れる立派な若者が何の疑いもなく、こんな作戦に志願できたのか。
そこは、しっかり検証するべきやねん。
これを「日本人の美徳」で片付けたらあかん。
回天の発案者の黒木博司海軍大尉(最終階級は海軍少佐)が…
伊はそむき 獨は敗れん ものなけん 葉月長月 近きを如何せん
回天を発案する前の少尉の時(昭和18年)にこんな句を書いとるんやけど、イタリアが離れて、ドイツも敗れて日本は孤立して、物資もなくなるって予見してたにも関わらず、こんな作戦を考えるんやから、もう破れかぶれやねん。
そんな黒木大尉も22歳で回天の訓練中に亡くなるんやけど…
勝ち目も全くない、落し所も探れん、ただ闇雲に戦ってただけ。
何で止められへんかったんか、これ以外に道はなかったんか、どこで間違えたんか、しっかり検証せんから、「原爆投下がなければ戦争は終わらなかった」なんちゅう訳の分からん理屈を押しつけられるねん。
なので、しっかり検証して、この歴史をちゃんと共有して欲しいもんです。
近い将来、中国と戦争になるかもしれん。
防衛に徹してりゃ中国に負ける事はないけど、相手は13億人もおる国なんで、大日本帝国と同じく兵士の命が軽いんで、際限なく攻めてくる。
そうなると、戦争終結を考えりゃ、大陸に攻め込んで行く事も考えなあかんようになる。
しかも、あいつら住民なんかどうでもええから、そこらじゅうで戦闘を繰り返して、どこまでも逃げまくるから、戦争はどこまでも泥沼化する。
そういう全面戦争に突入した時に、ちゃんと検証して、何でああなったのかってのを共有してないと、またその時の行け行けドンドンっちゅう「空気」でおかしな判断をする事になる。
まぁ、兵器の質が全然違うし、もう「特攻」なんちゅう作戦なんか立案される事もないやろうし、戦場で餓死者が出るなんて事もないやろうけど…
それでも、間違いを繰り返さん為には、歴史をしっかり学ぶ必要があるねん。
何にしても、自虐史観を信じて、「日本が悪かった」って日本人が言うのも結構やけど、こういう若者がいて、こういう若者のおかげで今があるって事だけは忘れんといて欲しいもんです。
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人間魚雷回天―命の尊さを語りかける、南溟の海に散った若者たちの真実
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