◆ 着床前スクリーニング 議論へ


「命の選別」ねぇ。

受精卵の検査には「命の選別にあたる」との批判も根強い。

「ダウン症は天使です」とか訳の分からん事を言う人もおるけど、そういう風に思わんと心の整理がつかんからやろ?

ダウン症に限らず、障害を持って生まれてくる事が明らかなら、そりゃ「選別」したくなるってもんですわ。

先天性の心疾患なんかもあるわけで、出産後すぐに心臓移植が必要で、何億円も募金で集めて海外に行かなあかんって事もあるんやから、「選別」できるなら選別したいわな。

倫理的にええか悪いか何かを議論したら、そんなもん「悪い」に決まってるわけで議論にならん。

そもそも、この国は年間30万件の中絶大国やねんで。

そっちは議論にならんのに、着床前診断が議論になるってのは、ちょっとおかしんちゃうんか?

子供がいらんからって殺すのと、子供は欲しいけど障害児はいらんから殺すのの違いって何なん?

まぁ、一応「堕胎罪」ってのがあるんで、中絶自体が違法なんやけど…

堕胎罪

母体保護法の拡大解釈で完全に有名無実化されてる。

日本産科婦人科学会は、その「違法行為」を黙認しとるんやから、議論するならそっちが先やと思うで。

なので、ええか悪いかで議論してもあんまり意味がないんで、こうなったら大沢樹生の「托卵」騒動もあった事やし、障害の有無だけやなくて、ついでにDNA鑑定もやって、後々の災いを取ってやった方がええと思うな。

それも、人間関係がギスギスして、後々の災いになりそうな気もせんでもないけど…

何にしても、選択肢は多いに越した事はないんで、やるやらんは別にして、やれる環境は確立しといた方がええと思う。

やるやらんは、個人の「倫理観」に任せましょう。

個人的な倫理観で言うとレイプ以外の中絶はあかんと思ってるんで、個人的にはこれも反対なんやけど、そうも言うてられん「時代」やしな。

できる事が増えりゃ、やりたくなるのが人間の性ってもんですわ。

「やれる事は何でもやる」って考える人もおりゃ、「できる事でもやって良い事と悪い事がある」って考える人もおる。

一神教の絶対的な価値基準を持たん日本人は、こういう時に絶対的な「教え」がないから困る。

なので、まずは、善悪の絶対的な価値基準を国民が共有できる環境をつくる事ですな。

それが「道徳」の授業なんかどうかは分からんけど、もう少し「宗教」の持つ哲学なんかもガキのうちから教えた方が良いと思う。

この議論が産科婦人科学会で終わらんと、これが呼び水となって、そういう方面に飛び火する事を望みます。

この国は、こういう事に限らず、既に「モラルハザード(倫理崩壊)」を起こしてるんやから…

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