◆ 詐欺被害者 再び4750万円失う
「あそこで芋が取れる」って情報を信じたヒトと信じんヒトとでは、信じんヒトは、その情報が嘘でもほんまでも生き残る確率は変わらんけど、信じたヒトは、その情報がほんまやった時は生き残る確率が上がる。
そうやって、人類は生き残ってきたから、ヒトは騙されやすく進化してきたわけで、「口コミ」でモノが売れるのも、「噂」が広まるのもその進化の表れ。
ヒトってのは、与えられた「情報」をとりあえず信じるようにできてる。
だから…
大阪府警布施署は22日、約3年前に約2000万円の振り込め詐欺被害に遭った女性が今度は約4750万円をだまし取られたと発表した。「以前の被害金を必ず取り返せる」と電話で言われ、信じてしまったという。
こういう詐欺も成り立って、騙されても騙されても他人を信じる。
この人もこれでは騙されたけど…
女性は言われた通りに預貯金を解約、今月上旬まで2回に分け、日本郵便の宅配サービス「ゆうパック」で現金計約4750万円を東京都豊島区内の私書箱に送った。
パートやのに合計で約7000万円もだまし取られてるんやから、これまではそれが正しかったんやろな。
だから、「未公開株」なんてもんに、すぐ乗っかる。
それにしても、この電子取引全盛の時代に、ゆうパックで現金4750万円も送るかね。
「騙されやすさ」ってのは、ヒトの進化として正しい方向やとしても、それと同時に「考える」頭ってのも持ち合わせてるはずなんやけどなぁ。
何にしても、「悪意」の少なかった時代は、「騙されやすさ」が生き残る要素やったけど、「悪意」の多いこの時代を生き残るには、それなりの「警戒」ってのが必要ですな。
「疑う」ってのは、進化に逆らう行為なんで、なかなか難しいし、人間関係もギクシャクさせるけど、「信じる者は救われる」って言うてられる時代でもないんで、「疑う」まではいかんにせよ、それなりに「分析」できるだけの「知識」は蓄えた方がええと思う。
早速…
ベネッセ情報流出に便乗した勧誘に注意! 国民生活センター
「流出した名簿にあなたの名前がある。このままでは口座凍結される」
こういう事も起きてるし、基本、「信じる」でええと思うけど、「こういう事がある」って事は知っておきましょう。
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人はなぜだまされるのか―進化心理学が解き明かす「心」の不思議
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