◆ 子を支配「毒親」本が増加


「毒親」が問題ってより、「良い子」が増えすぎて、「反抗期」ってもんがなくなってるのが問題なんとちゃうか?

習い事や家庭教師を次々とかえられたり、楽しみにしていた友人との旅行を直前にキャンセルされたりしたことも。社会人になっても、意に沿わないことがあると勤め先に電話してきて「謝れ」との言葉を浴びせられたという。

程度の差はあれ、これぐらいの事はどこの親でもやるけど、子供が大人になってもこれが続くってのは、「反抗期」がなかったからやろ。

「反抗期」ってのは、自立する為の準備なわけで、一時的に親を嫌う行為。

親を嫌いにならんと巣立つ準備ができんから、子供はいつまでも「大人」になれんし、親はいつまでも子供に構う。

ちゅうか、「反抗期」があるから、親も子供には子供の世界がある事に気づくし、子供は子供で自分の世界を自覚する。

これを経験せんから、親は子離れできんし、子供は親離れができん。

何か、「仲良し親子」だの「友達親子」だのちゅうて、それが「良い事」のように言うとるけど、そういうのがこういうのを作ってるんやと思うで。

「反抗期」は「悪い事」なんやなくて、子供が自立する為に必要な過程やねん。

カウンセラーの立場からこの問題を捉えた「母が重くてたまらない〜墓守娘の嘆き」(春秋社)などの著書がある原宿カウンセリングセンターの信田さよ子所長は、「『毒親』になる人は、最初からひどい親だったわけではない。20年ぐらい前なら『いいお母さん』と言われたような人たちです」と指摘する。「『お母さんの望み通りの娘じゃなくてごめんね』と思っていた子どもが人権意識に目覚め、自分は悪くない、なぜ評価されないのかと思った時、その親は『毒親』になる」という。

結局は、必要な時に必要な過程を経んから、こうなるねん。

「毒親」ってのを問題にするんやなくて、自立する為の本能である「反抗期」がなくなってる事を問題にするべきですな。

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