◆ 殺処分拒否の牛 被ばくの実態
これは、国が支援するなり、東電に払わすなりした方がええんちゃう?
原発事故から2カ月後、政府は福島第1原発から半径20キロ圏に残された家畜の殺処分を決定したが、山本さんは拒否し、牛を牧場内に放った。“家族の一員”を自らの手であやめることはできなかったのだ。
しかし、飼育の厳しさは年々増す。4月から11月ごろまでは牧草が餌になるが、12月から3月ごろまでは草が生えず、岩手県で取れた牧草を購入。その間の餌代は600万円ほど。出費だけがむなしくかさむ。
こういう事がなけりゃ食肉として出荷してたはずやのに「家族の一員」って言うのはちょっと引っかかるけど、政府も出荷しない事を前提に飼育を認めたんやし、餌代を負担してやりゃええのにな。
まぁ、「殺処分しろ」って言うたのに、今更餌代を出すってのもおかしな話やけど…
「大型動物の被曝を長期的に調べるのは世界初。実験室ではできない。その研究が人間にとっても参考になり還元されていく」。岩手大農学部准教授の岡田啓司さん(59)=生産獣医療学=は力を込める。
原発事故があった平成23年の夏、岡田さんは原発から20キロ圏に入った。24年9月には、山本さんらの牧場と協力し、獣医師や北里大、東北大などの研究者と団体を結成。被曝した牛の採血、採尿、遺伝子変化の解析などを通して放射線の影響調査を継続してきた。累積の被曝線量が、2千ミリシーベルトと推定される牛もいる。人の年間目安量1ミリシーベルトの2千倍だ。
しかし、これまでの調査では、白血球の減少など被曝による影響は確認されていない。放射性物質に汚染されていない餌を与えていれば、3カ月ほどで体内の放射性物質が排出されることも分かった。
こうなってくると話は変わってくるで。
低線量被曝の影響ってのは、未だに科学的に解明されとらんわけで、そういう意味じゃこの牛は貴重なサンプル。
原発事故は二度と起こしたらあかんけど、二度と起きんっちゅう保障はないわけで、こういうデータがありゃ何かあった時に役立つやん。
こういうデータって滅多に取れんっちゅうか、取れたら困るっちゅうか…
今しかない取れる機会がないやん。
むしろ、政府が率先して「やって下さい」ってお願いしてもええぐらいやで。
ちゅうか、2千ミリシーベルトって2シーベルトの事やけど、短期間に2シーベルト浴びると20人に1人は死ぬって言われてる線量やのに、被曝の影響は確認されてへんねんな。
この「短期間(1時間ほど)」の被曝線量については科学的根拠があるけど、年間の被曝線量に関しちゃ科学的根拠を出せるほどデータがないわけで、これはやっといた方がええと思うわ。
県によると、「被曝牛は福島の風評を助長する」と反発する声まで上がっているという。
風評も何も被曝したのは覆しようのない事実やん。
今更「風評」とか言うてもしゃないで。
むしろ、この「実験」を続けて、「低線量被曝は人体に影響がない」っちゅう科学的根拠が出れば、その方が福島にとってもええがな。
「帰りたい」って言うてる人もおるんやし。
影響が出たら、「やっぱりあかんか」で済む話やし、一畜産農家でやらさんと国家プロジェクトとしてやるべきやと思うんやけどねぇ。
「よく分からんけど、とにかく怖い」って状況を脱する為にも、この「実験」は続けるべきやと思うんで、せめて餌代ぐらいは国か東電で出すようにして欲しいもんです。
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低線量放射線被曝――チェルノブイリから福島へ
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