◆ 認知症JR事故 遺族が逆転勝訴
JRからしたら迷惑被ってるのに誰も責任取らんのは納得いかんやろうけど、これはこうせなしゃあないやろな。
個人的には、見事な大岡裁きやと思う。
民法は、責任能力のない人が第三者に損害を与えた場合、代わりに親などの監督義務者が責任を負うとする一方、監督義務を怠らなければ例外的に免責されると定めている。
「監督義務」って言われても、四六時中見てるなんてのは無理やし、これで損害賠償とか言われたら縛り付けとかなあかんようになるからなぁ。
縛り付けたら縛り付けたで、「虐待だ」何だってヤイヤイ言われるし…
最高裁が逆転無罪を言わんかったら、殺す以外に選択肢がなくなってたとこなわけで、これはほんま良かったわ。
ただ、相手がJRなんでこれはこれでええと思うんやけど、相手が個人の時が問題ですな。
車がボケ老人をはねて殺したら問答無用で車が悪くなるし、ボケ老人が全面的に悪い加害者やった場合でも「刑法39条」があるし…
これでこれが「前例」になって、民事で損害賠償すらできんとなると、それはそれで困った話やしなぁ。
まぁ、判決も「ケースバイケースで」的な事を言うとるけど、色々と難しいわな。
認知症支える保険続々
認知症の男性が徘徊(はいかい)中に電車にはねられて死亡した事故をめぐり、鉄道会社が遺族を相手取った損害賠償訴訟で最高裁は1日、家族の賠償責任はないとする判決を言い渡した。
この事故をきっかけに、損保大手は重度の認知症患者が他人にけがを負わせたり、他人の物を壊した場合、家族が賠償責任を負うリスクに備えた「個人賠償責任保険」の契約内容の見直しを始めた。
こういう保険が出て来たってのは結構な事やけど、入ってなかったら結局取れんわけで、民間の保険やなくて、車の自賠責みたいに国が何かしら「保険」的な事をやった方がええかもな。
殺人での損害賠償の件もあるし、刑法39条で無罪なんちゅうケースもあるし、そういうのをもろもろ含めた被害者救済の保険ってのがあればええような気がするわ。
何にしても、これはこれでええとして、「安楽死」「尊厳死」も含めて、介護の負担を軽減する法律とか、ボケ老人の扱いに関する法律とか、その他諸々法整備をして欲しいもんです。
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