天孫降臨の謎―『日本書紀』が封印した真実の歴史

天孫の子?
2009/2/8
寿命が出来たとはいえ、とにかく結婚したニニギ。

神様も新婚初夜を迎えるわけで…

チョメチョメをした翌日、コノハナノサクヤヒメが…

「あんた、ウチ妊娠したみたいやわ」

「はぁ!?」

「もうすぐ産まれそうやねん」

「ちょっ、ちょっと待てや」

「だいたい俺はお前と1回しか寝てへんねんで」

「それも昨日のことやん」

「それ、ほんまに俺の子か?」


「俺の子か?」は、思ってても言うたらいかんやろ(笑)

「いや、この子はあんたの子や」

「そんなおかしな話あるかいな」

「国津神(日本に元々住んでる神)の子やろ」


そら、昨日寝ただけで、「妊娠した」って言われりゃなぁ。

けど、あんた神様やがな。

どんなことがあっても不思議やないで(笑)

「そこまで言うんやったら分かったわ!!」

「なっ何すんねん!!」

コノハナノサクヤヒメは、他の神々に産屋作らせる。

「お腹の子が他の神の子やったら無事に産まれへんやろ」

「でも、あんたの子やったら無事に産まれるわ」

「よう見とき!!」


そう言うと、コノハナノサクヤヒメは、産屋に入り、出入り口をすべて土で塗り込めてふさがせ、そして自ら産屋に火をつける。

そこまでせんでも…

母は強しってことか。

コノハナノサクヤヒメは、この燃えさかる火の中で子供を3人の男の子を産む。

「ほら、無事やったやろ」

「たしかに…」

この時、火が盛んに燃えている時に産まれた子供ををホデリ(火照命)、火が弱くなった時の子をホスセリ(火須勢理命)、火が消えた時の子をホオリ(火遠理命)という。

このホオリが、神武天皇の祖父になるねんな。

それにしても、命を懸けて潔白を証明するとは…

それに比べて、ニニギのへたれっぷり。

今も昔も、女が妊娠すると男は動揺するようやな。

今回はここまで。

日本神話目次
日記目次

↓広告のクリックもお願いします。