◆ 「助けなきゃ」踏切救助死亡

顔からして人の良さがにじみ出てる人やな。

亡くなった村田奈津恵さん=父の恵弘さん提供

TVでもこの人の「良い人エピソード」を流してて、こういうのを見て見ぬふりできん人やったってのは、よう分かったし、この行為がすばらしいって事に異論はないんやけど…

周りの論調が、「この世知辛い世の中で…」だの「自分ならできたかどうか…」だの、まるでこういう事を「やれ」って推奨してるのってどうなんやろな。

こういう時こそ…

「絶対に真似をしないで下さい」

って言うべきやろ。

誰が見ても「悪い事」をいちいち「真似するな」って言うより、こういう誰が見ても「良い事」こそ「良い事やけど、真似したらあかん」って言わな、「真似するな」って言われな真似するようなヤツが真似するやん。

こういう事を言うとアレやけど、どこぞの情報によると自殺未遂って話みたやし、そんな自殺志願者の爺を助けたところで、完全に無駄死に。

まぁ、この人からしたら自殺志願者とか関係なく、危ないから助けたってだけなんやろうけど…

「他人を思いやる」とか、そういう「気持ち」の部分はこの事故から学ぶべきやと思うけど、この行為自体は絶対に真似したらあかんと思う。

「他人を思いやる」って事に矛盾するかもしれんけど、まず優先させるべきは「自分の命」やろ。

レスキュー隊にしたって、まず第一は「自分の身を守る」事なわけで、「自分ならできたか…」とか個人個人が自分に問う分にゃ問題ないけど、公共の電波を使って、さもそれが「正しい事」のように報じたら…

自分の身を顧みず他人を助ける事が絶対正義になってしまう。

そういう価値観自体はええと思うけど、そういう事を推奨するとおかしくなると思う。

神風特攻隊を美談で語るのと一緒やん。

お国の為に、家族の為に、自分の命を捨てる精神はすばらしいし、特攻隊員そのものには感謝や尊敬もするけど、そんな作戦を立案したクソどもや、作戦自体は批判されるべきであって、そうやないと、いざって時に、またそういう事を考え出すヤツが出てくる。

これも、殊更、美談を強調したら、こういう事ができる人がすばらしくて、こういう事ができん人はあかん人って事になって、自分を責めなあかんようになる。

だいたい、「他人を思いやる」なら、目の前で娘が死ぬのを目撃したお父さんの気持ちを考えたら…

こういう事を美談にして、「他人を思いやれる人がまだいた」みたいな話にしとるくせに、目の前で娘を亡くしたお父さんにマイクを突きつける。

頭がおかしいとしか思えん。

何にしても、こういう時の正解は、「何があっても踏切内に入らず、非常停止ボタンを押しましょう」って伝える事。

良い事でも真似したらあかん事もあるねん。

とはいえ、この人にしてあげられる事って、「美談」にして遺してあげるぐらいしかないんやけど…

ちゅうか、こういう事ができる人が死んだらあかんわ。

ほんま、残念でなりません。

色々複雑ですが、心よりご冥福をお祈り致します。

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思いやりのこころ


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