◆ 恋愛はクビ 徒弟制続ける企業

何か美談になってるっちゅうか、古き良き日本の伝統みたいな話になってるけど…

秋山木工では、1年間の「丁稚見習いコース」を終えると丁稚として正式採用される。入社した丁稚を待つのは過酷な修業の日々だ。

全寮制で、朝5時に起床して朝食を作り、近所を1.5km走る。好き嫌い厳禁の朝食後は工場や近所を掃除し、8時の朝礼で冒頭の「職人心得30箇条」を全員で唱和して仕事が始まる。

丁稚の主な業務は荷物運びや工場の掃除だ。職人の手助けをしながら、仕事の段取りや技術を目で学ぶ。仕事が終わると夕食を作り、夕食後はレポート作成や自主練習に励み、23時にようやく就寝。休日はなく、修業から解放されるのは盆と正月の10日間のみだ。秋山社長は、「心が一流になれば、必ず技術も一流になる」と断言する。

「厳しくするのは、一流としての基礎づくりに集中するためです。一流の職人になるには“一生懸命”や“頑張る”というレベルでは足りず、“本気”で取り組む必要がある。技術は練習すれば誰でもできるようになるけど、人を思いやり、感謝する心は直に教えないと学べない。心を磨くには徒弟制度が一番なんです」


会社やなくて職業訓練校とかならありやと思うけど、毎日23時まで拘束して、休みは盆と正月の10日間のみってなぁ。

オイラは絶対に嫌です(笑)

しかも…

・入社後は丸坊主。女性の丁稚も1年目は丸刈りで過ごす。
・携帯電話やメールは禁止で連絡手段は手紙のみ。
・家族と会えるのは盆・正月の帰省時のみ。
・親からの仕送りや小遣いは許さない。
・プライベートを完全に捨てて修業に専念するため、恋愛が発覚したら即刻クビ。


女でも丸刈りって、刑務所よりも酷い環境ですな。

「こういう会社です」って事を明記して、それでも来てるなら、本人も納得の上なんで、これでもええような気もするけど…

労働基準法

第六十九条  使用者は、徒弟、見習、養成工その他名称の如何を問わず、技能の習得を目的とする者であることを理由として、労働者を酷使してはならない。

○2  使用者は、技能の習得を目的とする労働者を家事その他技能の習得に関係のない作業に従事させてはならない。


ってのがあるわけで、完全に法律違反ですな。

ちゅうか、そもそも、労働基準法ってのは、こういう徒弟制度とか丁稚奉公ってのをなくす為にできた法律やからねぇ。

本人が納得してりゃ、良さそうな気もするんやけど、買手市場の時は職場を選べんわけで、そういう時にこんな企業ばっかりやったらえらい事になる。

だから、「労働基準法」ってもんができたわけで、本人が納得してるから良いってもんでもないねんな。

まぁ、「丁稚見習いコース」ってなってるから、職業訓練校に近い状態って事で見逃されてるんやろな。

それでも労働基準法69条違反やけど…

まぁ、メディアにもだいぶ出てるみたやし、これだけオープンに「こんな会社です」って言うて、それでも来るんやから、これはこれでええとは思うけど、あくまで「例外」って事にしといて欲しいもんですな。

何ちゅうても、「過労死」ってのが英語になるぐらい、洗脳されやすいんか、何か知らんけど、日本人は、死ぬまで辞めんからねぇ。

「辞める」っちゅう選択肢よりも「死ぬ」って選択肢を選ぶ人もおるし…

「徒弟制度」とか「丁稚奉公」ってのは、基本、一生面倒見るってスタンスやから「古き良き日本の伝統」って事になってるけど、これを悪用したのが「外国人研修制度」なわけで、「技能を教える」って言うときゃ、安くこき使える。

「徒弟制度」も「丁稚奉公」も経営者次第で「奴隷制度」になるって事だけは覚えておく事ですな。




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