ぶんぐ瓦版 号外
2014/1/30
◆ 万能細胞発見 主導は30歳女性
すごいな。
何がすごいって、研究成果はもちろんなんやけど、男社会の研究職で女性が、しかも30歳がリーダーとしてやってるってのがすごい。
「男女雇用機会均等法」っちゅうもんができて、女性の社会進出も進んでるけど、科学技術の研究職での女性の割合は12%程度。
大学の教員ですら15%程度やからなぁ。
そもそも、理系の女子が20%しかおらんのやから無理もない。
そんな「男社会」に女性が飛び込むと、どうなるかっちゅうと、セクハラ、パワハラはもちろん「お茶くみ」なんかにこき使われる事もあるやろうから、なかなか研究に没頭できん。
それが、30歳でこの発表っちゅう事はよっぽど周りに恵まれたんやろな。
動画を観ると…
新たな万能細胞を開発 神戸の理研など
研究室にムーミンって(笑)
こういうのを見ても恵まれてるのが分かる。
で、肝心の研究成果なんやけど…
【Q&A】新型万能細胞「STAP」とは 再生医療・創薬応用に期待
1番の利点は、iPS細胞より癌化のリスクが低いって事やな。
しかも、簡単な方法で細胞の初期化ができる。
ここまで来るのも相当苦労したみたいで…
論文一時は却下…かっぽう着の「リケジョ」快挙
ネイチャーに持ち込んでも…
権威ある科学誌ネイチャーに論文を投稿したが、掲載は却下され、審査した研究者からは「細胞生物学の歴史を愚弄している」という趣旨のメールも届いた。
「ナメとんのか」って言われたと(笑)
「弱酸性の溶液につけて、刺激を与えたら細胞が初期化する」って言われりゃ、そりゃ「ナメとんのか」って言いたくもなるわな。
ちゅうか、個人的にもまだ信じられへん。
それぐらい「常識」を覆す発見なんやけど、研究の世界でこの「常識」を覆すってのはなかなか難しい。
推論で仮設を立てて、検証するって作業を繰り返すわけやけど、ちょっとでもかじってると「固定観念」っちゅうのができてるんで、「推論」の時点ダメ出ししてしまう。
仮に、その「推論」に辿り着いても、このネイチャーの例みたいにバカにされるんで、引っ込めてしまう。
「研究」以前にこういう思考環境があるから、常識を疑う事はあっても、なかなか最後までできんもんなんやけど、泣きながらも最後までやり通した意志の強さは尊敬するわ。
発想力にしても、医学、生物学にどっぷり浸かってる人なら「ナメとんのか」で一蹴される「発想」やのに、小保方さんは、元々、化学出身の人みたいやから逆にそれが良かったんやな。
「固定観念」「先入観」「常識」に縛られないってのは、言うのは簡単やけど、長くやればやるほど難しいからなぁ。
一応、そういうもんを疑うように心がけてるんやけど、いつの間にかそういうのに縛られてる自分がおる事に気づいて情けなくなる…
「常識」ってのは大事な事も多いけど、改めて「固定観念」「先入観」「常識」に縛られない事の大切さを教えてもらいました。
ありがとうございました。
このまま人体に応用して、日本女性初のノーベル賞を取って欲しいもんです。
何もできませんが、せめて理研のわかめスープを買って応援したいと思います(笑)
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