島根県益田市匹見町の水田地帯で、翼の一部が白いカラスを同市の全日写連会員、福原純孝(じゅんこう)さん(73)が撮影した。一帯には約2カ月前から居着き、電柱やあぜ道にいる姿が目撃されているという。
福原さんは「カラスの翼が白いのは止まっていると気づかないのですが、飛んで初めて分かりました」と話した。見つけたのは初めてという。
県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル(大田〈おおだ〉市)学芸課の星野由美子さんによると、ハシボソガラスで、「一部の色素が遺伝子の変異により発現しないで、部分的に白化したのでしょう」。翼は右側がおよそ半分、左側も一部が白く見え、爪も一部が白化したように見えるという。一部が白化した野鳥は時々発見されるという。
18日午後4時20分ごろ、京都府和束町白栖の水田で「羽をばたつかせている白い鳥がいる」と通りかかった人から町に連絡がありました。連絡を受けた町の職員が捕獲したところ、体長35センチほどのカラスで、羽だけでなく、くちばしから足まで全身が真っ白でした。けがをしている様子はなく、羽をばたつかせて大きな声で鳴いていますが、飛び上がることはないということです。
町は、生まれつき色素が少ない「アルビノ」と呼ばれる突然変異のカラスと見て、18日夜は水を与えるなどして様子を見て、19日にも山に逃がすことにしています。