10日午後4時ごろ、渋谷区代々木でボクシングジムが入る3階建ての建物から火が出ました。現場は小田急小田原線の沿線で、火は緊急停止した電車の2両目の屋根に燃え移り、乗客約300人が線路に降りて避難しました。警視庁などによりますと、消防から「線路側から消火活動をしたい」と依頼された警察官が現場の先にある踏切の非常停止ボタンを押したため、電車が現場の目の前で緊急停止しました。運転士が車外に出たところ、火事に気が付いて安全確認をした後、約8分後に電車を移動しましたが、その時には屋根に火が燃え移っていました。その後、現場から120メートルほど離れた所で停車して乗客を避難させました。警視庁などは11日午前9時半から実況見分を行って、出火原因を詳しく調べています。
運転士は、白い煙に気づいたものの、火災とは認識せず、踏切の不具合と思い、電車から降りて安全確認を行っていた。
運転士は、運転再開後、消防士の指摘で火事だと気づいて電車を停車させ、避難誘導したという。