神奈川県大井町の東名高速で6月、ワゴン車が大型トラックに追突され夫婦が死亡、娘2人がけがをした事故で、一家のワゴン車の進路をふさいで停車させ、追突事故を引き起こしたとして逮捕された男が、事故の1カ月前にも山口県下関市の一般道で、3台の車に同様の妨害行為をしていたことが、捜査関係者への取材でわかった。短期間に繰り返された点を県警は重視し、詳しく調べている。
(中略)
捜査関係者によると、事故の1カ月近く前の5月8日夜、石橋容疑者は下関市の一般道で運転中、時速約10キロまで急に減速。追い越した車にクラクションを鳴らすなどし、進路をふさいで停車させ、窓をたたいたという。
翌9日未明には、ゆっくり走行している際に追い越そうとした車の進路を2回妨害して停止させ、運転席のドアを3回蹴った。同日早朝にも、追い越そうとした車の方へ自分の車を寄せて衝突。手前の信号で青に変わっても10秒ほど発車せず、その後も遅めの速度で走行していたという。
「石橋容疑者は東名高速の事故の1か月ほど前にも、下関市内のこちらの路上などで3件のトラブルを起こしていたということです」(記者)
急に時速10キロにまで減速する一方で、追い越した車にクラクションを鳴らすなどして停車させて、窓をたたいたほか、別の車には進路をふさいで停止させたあと、運転席のドアを3回にわたって蹴るなどしたということです。最後には追い越そうとした車の進路を妨害しようとして接触事故となり、過失運転致傷の疑いで書類送検されましたが、不起訴処分になったということです。
運転手に「お前遅い!」などと暴言を吐いたこともあったとか。またこの知人は、石橋容疑者が「当たり屋とかもしていたんですよね」と明かす。走行する車にわざとぶつかり、相手に金銭を請求していたというのだ。
その後、フィールドキャスターの広瀬修一が、さらに詳細をまとめたボードを使い解説した。それによると、石橋容疑者は「車の運転が荒く、年に2回ほど事故を起こしていた」「別居する父親から5000円〜1万円をガソリン代として借金していた」という。