去年、広島県三原市にある広島大学付属三原中学校の3年だった男子生徒が死亡したのは、運動会での組み体操が原因だったとして、遺族が、学校を運営する広島大学を相手取って、損害賠償を求める訴えを起こしました。
訴えによりますと、広島大学付属三原中学校の3年だった男子生徒は去年6月、学校の運動会で組み体操に参加。2日後に「頭が痛い」などと訴えて病院に運ばれ、脳内出血で死亡しました。男子生徒は、3段の移動ピラミッドの2段目にいて、遺族は「その際に後頭部に衝撃が加わった。そのまま退場した後、移動ピラミッドが崩れた」と主張。事故を未然に防ぐ安全対策を講じていなかったとして、学校を運営する広島大学に、およそ9600万円の損害賠償を求めています。
男子生徒の父親はJNNの取材に対し、「学校側は事故はなかったとする姿勢を変えなかった。真実を明らかにするため訴訟に踏み切った」と答えています。