京阪電鉄の2階建て車両で補助席に座っていた大阪府内の30代女性が、車内の階段から転落した男性に激突されて後遺症を負ったのは車両の構造に問題があったとして、京阪と男性に計約2億3700万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。6日に第1回口頭弁論があり、京阪と男性側は争う姿勢を示した。
女性側は、京阪が転落の危険のある階段下に補助席を設置したのは安全確保義務違反に当たると主張。男性にも過失があったとして、通院費や慰謝料などを求めている。
電車の走行中、酔った男性が階段から転落し、女性に激突。女性は首を骨折して半年間入院し、今も両手足にまひが残っている。つえがないと歩けず、仕事は退職し、家事もできない状態だという。