県民らから寄付を募り、2016年2月に米国で心臓移植手術を受けた沖縄県浦添市出身の翁長希羽(おなが・のあ)ちゃんが2日午前3時13分、間質性肺炎のため熊本市内の病院で亡くなった。3歳9カ月だった。葬儀は4日に熊本県八代市内で、近親者で執り行われる予定。
希羽ちゃんは生後間もなく重い心臓病の「拡張型心筋症」と診断され、渡航移植手術に必要な3億2千万円を募金で集めた。手術は成功し16年9月には帰国できたが、悪性リンパ腫などの合併症と闘い、入退院が続いていた。
支援団体「のあちゃんを救う会」は同日、コメントを発表。「アメリカで受け継いだ新しい心臓は懸命に命の鼓動を続けていたが、度重なる治療は小さな体に少しずつ無理をさせていて、これ以上の苦しみには耐えられないところまでがんばってくれた。両親の腕の中で、病苦から解放されて安らかな眠りにつくことができたのあちゃんを、私たちも心穏やかに見送りたい」とつづり、これまでの多くの支援に感謝した。
関節リウマチや膠原病の治療薬「免疫抑制剤」に要注意
医療ががんをつくると言いきっては乱暴ですが、医療行為も方法によっては、発がんリスクを高める可能性があります。関節リウマチや膠原(こうげん)病の治療薬である「免疫抑制剤」という薬を例に挙げてみましょう。これらの病気は、自己免疫疾患と呼ばれ、自分の組織を免疫が攻撃して、炎症を起こしてしまう病気です。そこで、その炎症を鎮めるために自分の免疫の活動を抑えるのが免疫抑制剤です。
がんは免疫を抑え込んで増殖します。症状を鎮めるために必要な薬ではありますが、免疫抑制剤を長期にわたって飲み続けると、がん化のリスクは高まります。免疫抑制剤は、がんにならない体づくりのためには、残念ながらマイナス要素なのです。
現在のがん治療や難病の医療には、さまざまな矛盾が存在しています。