テレビ朝日の取材で、日大アメフト部員たちが近日中に発表すると言われている危険タックル問題に関する声明文の内容が明らかになった。「内田正人前監督と井上奨前コーチからタックルの指示があった」という結論や、再発防止策として、すべてのコーチの退陣要求などが盛り込められているという。
コーチたち「声明文出したら自分たちの首しめるぞ」
ゲストとしてスタジオに招かれた大阪学院大アメフト部総監督の髙野元秀氏は「もし(この内容が)真実だとしたら、部員たちはコーチたち全員がこの件に関与していると知っているということ。かなり重い内容です」と話す。
また、この声明文を出すにあたり、コーチ陣の妨害があったというから驚きだ。
選手たちが声明文を出すためのミーティングをしていると、突然(井上コーチとは別の)コーチが弁護士とともに現れ、「声明文を出すと自分たちの首をしめることになるぞ」と発言。別の日には隣の部屋にコーチがほぼ全員集まり、ミーティング中の選手たちを6時間ずっと「監視」していたという。まったく「怖い」「異常」としかいいようがない。
部長 加藤 直人
副部長 道明 康毅
コーチ 森 琢
コーチ 佐藤 知浩
コーチ 箭筈 雅利
コーチ 小山 朋行
コーチ 武田 真一
コーチ 秋山 徹也
コーチ 鈴木 孝昌
コーチ 白坂 剛
コーチ 長谷川昌泳
コーチ 田中 芳行
コーチ 五十嵐 亮
コーチ 井ノ口悠剛
トレーナー 小山 貴之
トレーナー 高瀬 隆
トレーナー 立原 裕之
ストレングスコーチ 田村謙太郎
社員代表 森田 元彦
約150人いる部員のうち、3年以下は100人を超える。6月の就職活動解禁を控え、来春の卒業後に不安を持つ4年や保護者もいるという。3年以下も同様。昨年は厳しい練習に方針が変わり、春シーズン開幕前に4年も含めて約20人が退部した。退学した1年が他大を再受験で合格して今春からプレー。同じ道を選ぶ部員がいても不思議はない。
指導陣と部員の溝が深まる中、チームが再始動してもボイコットや退部者続出の可能性は十分ある。関東学生連盟の最終処分を含めて、名門日大が崩壊、存続危機にまで追い込まれてきた。
反則した選手を守るために部員たちが作成中の声明文は、父母会も協力して近日中に発表することも明かした。会長は「今、一生懸命考えているのでもうしばらく待ってあげてください」と話した。