1日午後2時45分ごろ、滋賀県彦根市野田山町の資材加工工場倉庫内で、頭に矢が刺さったサルが見つかり、市職員が彦根署に通報した。約2時間後に網で捕獲したが、衰弱しており回復困難と判断して安楽死させた。
同署によると、サルは体長約40センチで、矢は長さ35・5センチ、鉛筆程度の太さだったという。彦根市などによると、サルの左耳の後ろから右耳に向けて貫通しており、獣医師の助言を受けた県の判断で、炭酸ガスによる安楽死を行った。
同署は、何者かが矢を放ち、鳥獣保護法違反に当たる可能性もあるとみて調べている。
市生活環境課は「有害鳥獣であっても、こんな残虐な方法で危害を及ぼすことは許されない」としている。
その殺処分方法は、二酸化炭素(炭酸ガス・CO2ガス)を密閉された小さな個室に注入し死に至らせた後に焼却処分するという方法が日本では一般的です。
確かに二酸化炭素は鎮痛作用や麻酔作用があり、安楽死薬として容認されています。しかし実際には安楽死とは名ばかりの、ただの〝窒息死〟であり、犬猫たちは苦しみ悶えながら死んでいきます。
特に小さなうちは10分以上二酸化炭素を注入しても息が絶えていない場合が多く、決して短いとは言えない時間怯えて苦しみながら死んでいくのです。
また、二酸化炭素を使用する理由が「コストが掛かる」というのがまったく馬鹿げた話です。
最近では、獣医師による麻酔薬注射や薬剤投与による方法を用いる自治体も増えてきてはいますが、ほんの一部であり、日本では未だに二酸化炭素による殺処分が大部分を占めています。