川崎市麻生区で昨年12月、スマートフォンなどを手に持って電動自転車を運転中、歩いていた女性(当時77)にぶつかって死亡させたとして、重過失致死の罪に問われた元大学生の女性(20)の初公判が12日、横浜地裁川崎支部(江見健一裁判長)であった。被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は「安全運転の意識が欠如している」などとして禁錮2年を求刑。弁護側は「社会的制裁は受けている」などとして、執行猶予付き判決を求め、結審した。
起訴状などによると、被告は昨年12月7日、川崎市麻生区の歩行者専用道路で電動自転車を運転していて、歩いていた女性に衝突し、死亡させたとされる。左手に持っていたスマートフォンをポケットに入れようとして前方を見ないまま、右手に飲み物を持ち、ブレーキをかけられる状態ではなかったという。
スマートフォンを操作しながら電動自転車に乗り、衝突した女性を死亡させた罪に問われている元女子大生が、初公判で起訴内容を認めた。
森野実空被告(20)は2017年12月、神奈川・川崎市麻生区で、左手でスマホを操作しながら電動自転車に乗り、前を歩いていた米澤晶子さん(当時77)に衝突して死亡させた、重過失致死の罪に問われている。