飲酒運転による事故でミニバイクの男性を死亡させ逃走し、事故後に酒を飲んだとして、自動車運転処罰法違反(過失致死アルコール等影響発覚免脱)と道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた牧之原市中、建設作業員の男(20)の判決公判で、静岡地裁は17日、懲役6年(求刑懲役7年)を言い渡した。
新城博士裁判官は判決理由で「多量に飲酒した後、帰宅のため安易に運転をした動機に必要性や緊急性は一切ない」と指摘。追い越し禁止区間で対向車線にはみ出し、法定最高速度の時速50キロを大幅に上回る約100キロで走行した点を挙げ「過失は甚だ大きい」と述べた。飲酒運転の発覚を恐れて現場から逃走し、自宅でさらに酒を飲む「追い飲み」行為に及んだ点について「卑劣で悪質」と断じた。
判決によると、被告は4月13日午前0時25分ごろ、焼津市上小杉の国道150号で乗用車を飲酒運転し、交差点を右折しようとしていた静岡市葵区の会社員の男性=当時(27)=のミニバイクに追突して死亡させ、そのまま逃走した。同日午前1時ごろ、飲酒運転の発覚を免れるため、自宅でウイスキーを飲んだ。
13日焼津市の国道で、小型のスクーターが乗用車にはねられ27歳の男性が死亡したひき逃げ事件で、逮捕された20歳の男の呼気から基準を超えるアルコールが検出されたことが捜査関係者への取材でわかりました。 調べに対して男は「事故を起こしたあと酒を飲んだ」と話しているということで警察では事件に至るいきさつを詳しく調べています。
13日午前0時すぎ、焼津市上小杉の国道150号線の交差点で小型のスクーターを運転していた静岡市葵区の会社員近藤和哉さん(27)が乗用車にはねられ死亡しました。
乗用車はそのまま現場から逃げ、警察がひき逃げ事件として捜査していましたが、13日午後、車の所有者で牧之原市片浜の会社員、鳥羽賢人容疑者(20)がスクーターをはねたことを認めたことなどから、警察はひき逃げと過失運転致死の疑いで逮捕していました。
捜査関係者によりますとその後の調べで鳥羽容疑者の呼気からは基準を超えるアルコールが検出されたということです。
一方で、鳥羽容疑者は「酒は事故が起きたあと飲んだ」と話し、酒を飲んで車を運転したことについては否認しているということで、警察では事件に至るいきさつを詳しく調べています。