岩手県盛岡市内の保育施設で、1歳の女の子に食塩を混ぜた飲み物を飲ませ中毒死させたとして施設の元経営者が逮捕された事件で、「女の子の体全体に塩の結晶がついていた」と父親が話していることが分かりました。
傷害致死の疑いで逮捕された保育施設の元経営者吉田直子容疑者は、12日午後、盛岡地検に身柄を送られました。
死亡した下坂彩心ちゃんの両親の弁護士によりますと、父親の亘さんが施設で彩心ちゃんを引き取る際、首や背中など全身に塩の結晶がつき、ベビー服も塩でかたくなっていたということです。
盛岡市の認可外保育施設で2015年8月、預かり保育中だった下坂彩心(あこ)ちゃん(当時1)が食塩中毒で死亡した事件で、傷害致死容疑で逮捕された同施設元経営者の吉田直子容疑者(33)が「具合が悪そうだったので塩分補給のつもりで与えたが、危害を加えるつもりはなかった」と容疑を否認する供述をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。