「存続するか滅亡するかの重大な局面」を意味する慣用句として、「存亡の危機」を使う人が83.0%に上り、辞書などで本来の言い方とされる「存亡の機」を使う人は6.6%にとどまることが21日、文化庁の2016年度「国語に関する世論調査」で分かった。
「存亡の危機」は、戦後50年の村山富市首相談話や、06年の小泉純一郎首相の施政方針演説にも登場する。文化庁は「今は広く使われており、明確な誤用と言うのは難しい」としている。
また、「さわり」の意味を話などの「最初の部分」とした人は53.3%で、本来の「要点」とした36.1%より多かった。「ぞっとしない」の意味も、「恐ろしくない」を選んだ人が56.1%の過半数となり、本来の「面白くない」は22.8%と低かった。
調査では、新しい表現を使うことがあるかも質問。挫折する意味の「心が折れる」(全体で43.3%)は10〜40代、驚くことを意味する「目が点になる」(同46.4%)は20〜50代、悪口や愚痴などを言う「毒を吐く」(同28.9%)は20〜40代でそれぞれ過半数となったが、他の年代で使うのは少数派だった。
知恵熱(ちえねつ)とは生後半年から1年ぐらいの頃の乳児にみられる発熱である。代表的なものとして突発性発疹に伴う発熱が挙げられる。