衆院選を前に民進党から希望の党に移籍した前職の中に、希望の党の公約と大きく異なる主張を掲げる候補が続々と出始めた。希望の党が容認する「憲法9条改正」などの“踏み絵”を踏んだはずなのに公然と異を唱え、小池百合子代表を批判する声まで上がる。希望の党の失速で焦りを募らせているようだ。
「憲法9条の改悪については明確に反対」。香川1区から希望の党公認で立候補した小川淳也氏は、党の公約に「憲法9条を含め改正議論を進める」と明記されているにもかかわらず、自身のホームページにそう書き込んだ。
(中略)
こうした民進党から希望の党への移籍組による“造反”の動きは小川氏に限ったことでない。九州の前職は「安倍晋三首相のように9条改正を特出しするのはいかがか」と批判し、北関東の前職はフェイスブックに「憲法9条に自衛隊を加える提案にはくみしません」と書き込んだ。
小池都知事のおひざ元である、東京でも苦戦していて、公示前の議席を割り込む可能性のある、厳しい戦いに。
小池氏を「支持する」と答えた人は、4割以下に急落。
2016年8月の都知事就任以来初めて、「支持しない」が「支持する」を上回った。
一方、勢いを増しているのは、枝野氏率いる立憲民主党。
公示前の議席を大きく上回り、希望の党との間で、野党第1党を競り合う勢い。