県警によると、亡くなったのは、歯科技工士の中村美香さん(49)=広島市安芸区と、長女で大学生の亜美さん(21)=岡山市北区。また、トレーラーを運転していた男性(47)=岡山県真庭市=が軽傷を負った。
県警によると、午後8時10分ごろ、亜美さんから「タイヤにぶつかって路肩に避難している」と110番通報があったが、通話中に電話が途切れたという。トレーラーの男性は県警の調べに対し、「タイヤをよけようとしたが、制御不能になって横転した」という内容の話をしているという。
県警は、軽乗用車が追い越し車線を走行中、落ちていたタイヤに乗り上げたため停止。2人が車を降りて路肩に避難していたところ、同じタイヤに乗り上げて横転したトレーラーにはねられたとみている。タイヤは大型車両用のものとみて、落下していた経緯などについて調べている。
第七十五条の十 自動車の運転者は、高速自動車国道等において自動車を運転しようとするときは、あらかじめ、燃料、冷却水若しくは原動機のオイルの量又は貨物の積載の状態を点検し、必要がある場合においては、高速自動車国道等において燃料、冷却水若しくは原動機のオイルの量の不足のため当該自動車を運転することができなくなること又は積載している物を転落させ、若しくは飛散させることを防止するための措置を講じなければならない。
第百十九条 次の各号のいずれかに該当する者は、三月以下の懲役又は五万円以下の罰金に処する。
十二の三 第七十五条の十(自動車の運転者の遵守事項)の規定に違反し、本線車道等において当該自動車を運転することができなくなつた者又は当該自動車に積載している物を当該高速自動車国道等に転落させ、若しくは飛散させた者
第百二十五条 鉄道若しくはその標識を損壊し、又はその他の方法により、汽車又は電車の往来の危険を生じさせた者は、二年以上の有期懲役に処する。