陸上自衛隊第4師団司令部は29日、大分県の日(ひ)出生(じゅう)台(だい)演習場で訓練中に行方不明になっていた第16普通科連隊の男性2等陸曹(32)を同日未明、演習場内の雑木林で発見し、死亡を確認したと発表した。
携行していた小銃や銃剣は現場付近で見つかったという。
発表によると、遺体は首をつった状態だった。2等陸曹は28日午後1時頃に行方不明となり、同師団が捜索していた。
陸上自衛隊第4師団司令部(福岡県春日市)は28日、大分県の日出生台演習場(由布市など)で訓練中だった第16普通科連隊(長崎県大村市)所属の男性2等陸曹(32)が行方不明になったと発表した。銃剣(刃渡り29センチ)や小銃、空包20発を携帯した状態で、第4師団は「けがをして動けなくなっている可能性もある」として約2800人態勢で捜索している。
司令部によると、27日午後10時ごろ、敵と味方に分かれ、相手の陣地を2人一組で偵察して攻撃する訓練の際に、敵に見つかり相方と離れて逃げたまま連絡が取れなくなった。陣地に戻った相方は2等陸曹が捕虜になったと思い込んでおり、28日午後1時に敵方に照会し、不明が判明した。 日出生台演習場は総面積約4900ヘクタールで西日本最大の演習場。