新潟市立小針小2年、大桃珠生(たまき)さん(7)が殺害され、同市西区のJR越後線の線路内に遺棄された事件で、新潟県警は、不審者情報に基づき、近所の若い男を含む複数の人物から任意で聴取している。捜査関係者が14日、明らかにした。
大桃さんは7日午後3時ごろ友人と下校。踏切の手前で友人と別れた後、1人で歩いている姿を目撃された。踏切から自宅までの約300メートルの間のどこかで連れ去られたとみられる。遺体は自宅から百数十メートルの線路内に遺棄され、約7時間後の同10時半ごろ、上り電車にはねられた。
捜査関係者によると、大桃さんは当日の登校中、黒い服、サングラス姿の男に後を追いかけられたと、同級生に話していた。黒い服の不審な人物に関する情報は、昨年9月にも小針小に隣接する校区内から県警に寄せられていた。これを含め、西区内では昨年9月から事件発生まで、子どもが狙われるなどした不審者情報が少なくとも8件あった。
大桃さんの着衣は下校時と同じだったが、持っていたピンクの傘はなかった。首には絞められたような痕があり、司法解剖の結果、死因は窒息。一方、遺棄されたとみられる時間帯に止まっていた不審な白いワゴン車が住民に目撃されている。捜査本部は、連れ去りや遺棄に車が使われたとみて、現場付近を通行する車両にドライブレコーダーの映像提供を呼びかけるなどして、事件との関連を調べている。
小針駅で事件が起こってた線路の前だよ。かわいそうに。こないだまでこんなに遊んでたのに今では、、、 pic.twitter.com/pHzXP5ZzOT
— 野沢 司恩 (@no_prettydandy) 2018年5月8日
今月7日、新潟市の小学生の女の子が殺害されJRの線路に遺棄された事件で、警察は、現場近くに住む20代の男が事件に関わったとして、遺体を遺棄した疑いなどで逮捕状を請求する方針を固めました。
今月7日の夜、新潟市西区のJR越後線の線路内で、近くに住む小学2年生、大桃珠生さん(7歳)が遺体で見つかり、警察は、下校途中に連れ去られ、電車にはねられる前に殺害された疑いがあるとみて捜査を進めています。
これまでの調べで、現場付近では、遺体が見つかる直前などに不審な白い車の目撃情報が複数あったほか、その後の調べで、事件前後に現場周辺を走行する黒い車が新たに確認されたことから、車内を詳しく調べるなど捜査を進めていました。
その結果、現場近くに住む20代の男が事件に関わったとして、遺体を遺棄した疑いなどで逮捕状を請求する方針を固めたことが捜査関係者への取材でわかりました。
警察は、午前中から事情聴取している男の取り調べをさらに進め、事件の全容の解明を進めることにしています。
新潟市西区の小学2年の大桃珠生(たまき)さん(7)が殺害されて線路上に遺棄された事件で、新潟県警は14日午後9時50分頃、近くに住む会社員の小林遼(はるか)容疑者(23)を遺体遺棄容疑で逮捕した。
小林容疑者は14日朝、遺体発見現場から4キロ先にある道の駅「新潟ふるさと村」の駐車場で任意同行を求められた。黒い軽自動車に乗っていた男は素直に任意同行に応じ、その後の調べに対し、事件への関与を大筋で認めているという。
「小林容疑者の黒い車が周辺の防犯カメラなどで浮上していた。そこに、大桃さんのランドセルの指紋などとの接点から、怪しいとマークをはじめた。当初、白の車の目撃情報が報じられていたが、関係ないことがわかった。容疑者は死体遺棄を認めて、首を絞めたこともほのめかしているようだ。事件後、容疑者は自宅に戻っておらず、家族が心配していた。新潟県警が行方を捜したところ、小林容疑者の車が見つかったため、14日朝、任意同行に踏み切ったようだ」(捜査関係者)
小林容疑者の自宅は遺体遺棄現場や大桃さんの自宅から数百メートルという位置にある閑静な住宅街にあった。
小林容疑者の自宅の近くに住む男性はこう証言する。
「さっき家の外に出てみたら、タクシーがずらりと並んでいて驚いた。記者がたくさんいて騒然としていた。(男については)よく知らない」
近所に住む別の男性もこう話す。
「午後から報道陣に家のインターフォンを何度も鳴らされたり、電話がかかってきたりで家内がビックリして寝込んでしまった。取材はもう勘弁してほしい」
小林容疑者は西区内にある地元の工業高校を卒業後、就職していたという。
子どもの頃から家族ぐるみの付き合いがあるという友人の男性(21)は、小中学生のころはお互いの家でゲームをしたり、路地でボール遊びをしたりしていた。高校進学後は疎遠になったが、1年ほど前に偶然会った際には、勤めている会社のことを「忙しいけど楽しんでいる」と話していたという。逮捕されたことに「残念だ」とショックで声を震わせた。
近所の女性(76)は「生まれたときから知っている。会えば『おはよう』『お帰り』とあいさつする、優しくていい子。高校を卒業して就職が決まったときはお母さんが喜んでいた」と振り返る。「事件を起こすようには全然見えない。びっくり。信じられません」と言葉を失った。