伊豆の国市立韮山中学校で、3年生の男子生徒が別のクラスの男子生徒に投げられるなどして、膵臓断裂の大けがをしたことがわかりました。
伊豆の国市の教育委員会によりますと、韮山中学校で5月22日、昼休みに3年生の男子生徒が別のクラスの男子生徒に、柔道の体落としのように投げ飛ばされた後、かかとで腹部を踏みつけられました。投げられた生徒は腹痛を訴えて保健室で横になりましたが、その日は部活動に参加して帰宅しました。しかし、夜になって病院に救急搬送され、手術で膵臓の3分の1を切除したということです。現時点で退院までは2か月ほどかかるうえ、10年以上の外来治療が必要だということです。教育委員会は2人は口論となった後、暴力があったと説明していますが、いじめがあった可能性は否定せず、必要ならば第三者委員会を設置するとしています。
市教育委員会によりますと、2人は別々のクラスで加害者の生徒が被害生徒に「大仏」と呼ばれたと腹を立て暴行したということです。
市教委担当者「(悪口を)親しい友人以外の生徒に言われることにいらだちを感じていた。(加害生徒は)1年生の頃から少林寺拳法を習っている。暴力を受けた生徒は細身だが、暴力をふるった生徒は大きい体格」