兵庫県加古川市平荘(へいそう)町中山の権現(ごんげん)ダムで8月11日に大阪市淀川区の小西優香さん(20)の遺体が見つかった事件で、県警は17日、大阪市内に住む男(20)を死体遺棄容疑で逮捕した。遺体を運んだ疑いのある車を所持している別の男も同容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、大阪市の男は小西さんの遺体を車で運び、10日にダム湖に遺棄した疑いがある。
捜査1課によると、小西さんは8月11日午前8時35分ごろ、ダム湖の岸から数メートル沖で、透明の衣装ケースに入れられた状態で見つかった。白色のTシャツと長ズボン姿で、ケースから両足がはみ出ていた。ケースにはロープのようなもので複数の土囊(どのう)がくくりつけられていた。
県警は死体遺棄事件として加古川署に捜査本部を設置し、小西さんの直前の行動や交友関係を中心に捜査。遺体が車で運ばれた可能性もあるとみて、現場周辺の防犯カメラなどを詳しく調べていた。
小西さんは三重県松阪市出身。高校卒業後、歯科衛生士の専門学校に通うため昨春に大阪市に引っ越し、マンションで一人暮らしをしていた。最近は接客業の仕事をしていたという。
兵庫県加古川市の権現ダム湖で衣装ケースに入った大阪市淀川区の小西優香さん(20)の遺体が見つかった事件で、加古川署捜査本部は18日までに、死体遺棄の疑いで大阪市西区立売堀6の7の50、森翔馬容疑者(20)と、同市生野区巽北4の14の19、稲岡和彦容疑者(42)を逮捕した。2人とも容疑を否認している。
兵庫・加古川市のダムで20歳の女性の遺体が遺棄された事件で、逮捕された男が、大阪府内で女性と一緒にいたとみられる姿を防犯カメラがとらえていた。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、大阪市西区の森 翔馬容疑者(20)と生野区の稲岡和彦容疑者(42)。
2人は、兵庫・加古川市の権現ダムに、大阪市淀川区に住む小西優香さん(20)の遺体を遺棄した疑いが持たれている。
小西さんは、8月9日から11日午前までの間に遺棄されたとみられ、透明の衣装ケースの中から見つかった。
小西さんの行方が最後に確認できたのは、遺体が発見される2日前の9日午前7時半ごろで、その直前に大阪市内で森容疑者とみられる男と一緒にいるのが防犯カメラに映っていた。
森容疑者の知人は「どっちかというと、やんちゃばっかり。不良まではいかない。先月ぐらいに遊びに行って、別に普通やった。(女性ともめたりとかは?)よくもめてたから、あまり気にしてない」と話した。
調べに対し、2人とも容疑を否認している。
小西さんの首には絞められたような痕があることから、警察は殺害されたとみていて、小西さんの容疑者らとの接点や死亡した経緯を調べている。
兵庫県加古川市の権現ダム湖で、大阪市淀川区の小西優香さん(20)の遺体が見つかった死体遺棄事件で、司法解剖の結果、遺体から薬物反応があったことが14日、捜査関係者への取材で分かった。これまでのところ、薬物の特定には至っていない。何者かが小西さんに薬物を飲ませた可能性があるとして、捜査本部は薬物と死因の関係についても慎重に調べている。