1日午後6時10分ごろ、静岡県沼津市大塚の無職、田村和雄さん(78)宅で、「父が倒れている」と119番通報があり、駆けつけた地元消防が死亡している田村さんを発見した。
地元消防によると、田村さんは血を流して倒れており、室内に争った形跡があったという。県警は、田村さんが事件に巻き込まれた可能性があるとみて捜査している。
県警沼津署によると、通報したのは同市内で別居している息子。田村さんは別の息子と同居していたという。
殺人事件は戦後、1950年代から減少し続け、1990年代以降は1100~1250件程度とほぼ横ばいで推移、2009年以降はさらに減って1000件以下となった(いずれも検挙件数。警察庁の統計による)。高度経済成長で暮らしが豊かになるのに伴い減少し、その件数に大きな変動がないことがわかる。
しかし、親子、兄弟、配偶者同士など「親族間」の殺人に目を転じると、事情は異なる。2003年までの過去25年、親族間の殺人は検挙件数全体の40%前後で推移してきたが、2004年に45.5%に上昇。以後の10年間でさらに10ポイント近く上昇し、2012年、2013年には53.5%まで増加した。