北朝鮮は日本時間の4日午後3時半、国営の朝鮮中央テレビを通じて「特別重大報道」として「ICBM=大陸間弾道ミサイル発射実験に成功した」と発表しました。
発表によると弾道ミサイルは「火星14型」という名称でキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の命令で日本時間の4日午前9時半ごろに日本海に向けて発射され、933キロの距離を飛行し、高度は2802キロに達したということです。北朝鮮がICBMの発射実験を行ったと発表したのは初めてで、「核兵器とともにICBMを保有した、堂々たる核強国になった」と主張しています。
一方、これに先立ってアメリカ太平洋軍は、声明で、北朝鮮が発射したのは、ICBMではなく、中距離弾道ミサイルだったという見方を明らかにし、アメリカをはじめ、韓国など関係国が詳しい分析を続けています。
写真では、茶色っぽい色をした弾道ミサイルが、オレンジ色の炎をまっすぐに吹き出して上昇していく様子が確認できます。また、キム委員長が双眼鏡で発射の様子を視察するとともに、軍の幹部たちと発射が成功したとして喜び合う姿も写っています。
トランプ米大統領は3日夜(日本時間4日午前)、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことについて、ツイッターで「北朝鮮はこのようなことに懸命になって何か良いことがあるのだろうか。日本も韓国もこれ以上、(北朝鮮の挑発を)我慢できるとは思わない」と非難した。 さらに、トランプ氏は「おそらく中国は北朝鮮に対して重大な動きに出て、このような意味のないことをきっぱりとやめさせるだろう」とした。
....and Japan will put up with this much longer. Perhaps China will put a heavy move on North Korea and end this nonsense once and for all!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年7月4日