今月30日、園内で飼育されているアメリカバクの画像とともに、こんな文言が投稿されました。
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学校に行きたくないと思い悩んでいるみなさんへ
アメリカバクは敵から逃げる時は、一目散に水の中へ飛び込みます
逃げる時に誰かの許可はいりません。脇目も振らず逃げて下さい
もし逃げ場所がなければ、動物園にいらっしゃい。人間社会なんぞに縛られないたくさんの生物があなたを待っていますから
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この投稿に対して、「これを読んだら涙が溢れてきました」「こういう呼びかけが肝心のこどもたちに届きますように」「大人にも適用できますよ」といったコメントや、「でも、お金とるじゃん」「人間社会に縛られているのが動物園の動物なんだけど」といった意見が寄せられ、リツイートは2万7千、いいねは3万7千を超えています。
担当者の思いは
この投稿にはどんな思いが込められているのか? 上野動物園の広報担当者に聞くと、こんな答えが返ってきました。
「多くの反響をいただいていることは承知していますが、個別のツイートについては従来からコメントしておりません」
思いを聞くことは出来ませんでしたが、寄せられた多くのコメントには目を通しているそうです。
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内閣府が2年前、過去42年間の18歳以下の自殺者数を日別に集計した結果、最も多かったのは9月1日で131人でした。
学校に行きたくないと思い悩んでいるみなさんへ
— 上野動物園[公式] (@UenoZooGardens) 2017年8月30日
アメリカバクは敵から逃げる時は、一目散に水の中へ飛び込みます
逃げる時に誰かの許可はいりません。脇目も振らず逃げて下さい
もし逃げ場所がなければ、動物園にいらっしゃい。人間社会なんぞに縛られないたくさんの生物があなたを待っていますから pic.twitter.com/fWYygNKydJ
もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。
— 鎌倉市図書館 (@kamakura_tosyok) 2015年8月26日
悲痛な出来事としてクローズアップされやすい「いじめ」だが、子どもが自殺する理由はそればかりではない。「自殺対策白書」では、特定できた自殺原因を大きく6つにまとめている。それをみると、「いじめ」や「学友との不和」よりも、「親子関係の不和」「家族からのしつけ・叱責」が大きな比率を占めており、特に中高生は「学業不振」「進路の悩み」が高い傾向にある。