兵庫県明石市で寝たきりになった85歳の母親の世話をせず放置して、栄養失調などで重体にさせたとして53歳の息子が逮捕されました。
保護責任者遺棄致傷の疑いで逮捕されたのは明石市魚住町のアルバイト、永谷仁容疑者(53)です。
永谷容疑者は一緒に住んでいた母親のふみこさん(85)が今月から寝たきりになり衰弱しているのを知りながら、病院などへ連れて行かず、栄養失調などで意識不明の重体にさせた疑いです。 28日夜、ふみこさんの異変に気付いた永谷容疑者が119番通報し、救急隊が駆けつけましたが、ふみこさんに意識はなく、腰などにできた床ずれの傷にはうみが出ていたということです。
警察の調べに対して永谷容疑者は容疑を認め、「仕事が忙しくて病院に連れていけなかった。そこまで状態が悪いとは思わなかった」と話しています。
第二百十八条 老年者、幼年者、身体障害者又は病者を保護する責任のある者がこれらの者を遺棄し、又はその生存に必要な保護をしなかったときは、三月以上五年以下の懲役に処する。
第二百十九条 前二条の罪を犯し、よって人を死傷させた者は、傷害の罪と比較して、重い刑により処断する。