TBSだけに、どうせ左巻き臭のするドラマなんやろって思って見てたら、なかなか中立で、事実を積み上げるだけのドラマになってて、個人的にはおもろかったわ。
オイラが書いた「近代史」とも一致するし。
ケチをつけるとしたら、キャラ設定やな。
開戦反対派が良い人で、開戦賛成派が悪い人っちゅう明らかな区分けがちょっと気になった。
近衛文麿も、かなり良い人キャラやったし…
まぁ、そういうのは主観の違いで、どうにでも変わる問題やから置いとくとして、統帥権と、統帥権を持ってる天皇の「君臨すれども統治せず」っちゅう信念と、戦争を煽ったマスコミと煽られたマスコミ、開戦反対派と賛成派の狭間で苦悩する役人、情報戦で既に負けてた日本と挑発するルーズベルト…
色々対立軸を浮き彫りにして、間にドキュメンタリーも挟んで、素直に見れたわ。
一番印象に残ったのは、高橋克典演じる吉原政一の…
「我々は何も知らなかったのではない。我々は知ろうとしなかった」
っちゅうセリフやな。
オイラも「いわゆるA級戦犯を考える」の結論で似たようなこと書いたけど、結局はそういうこと。
戦争に限らず、何事も無関心が悲劇を招く。
無関心やから、鵜呑みにして、誰かの意図する方向に導かれる。
自分の身を守る為にも、「疑う」「調べる」「考える」は重要なことやねんな。
まぁ、後から誰かのせいに出来るから楽っちゃ楽やねんけどな。
何も疑わず、自らその流れに乗って、後になって、「社会が悪い」「環境が悪い」「政治が悪い」
60年経っても、大衆は成長せんようですな。
それにしても、あのドラマの最後に「誰があの戦争を起こしたのか…」っちゅうくだりがあるんやけど、東条内閣だけ見ても、その答えは見つからんやろな。
オイラもいわゆるA級戦犯が無実やっちゅうのを書こうと思って調べなおしたんやけど、結局ペリー来航までさかのぼらなあかんことがはっきりしたし。
結論としては、「時代が求めた」っちゅうことになるんやろ。
何にしても、1人でも多く「考える人」が増えることが平和を作るっちゅうことですな。
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