監督が「呼吸は弱いけれどある」って言うてたのは、この「死戦期呼吸」やったと。
「死戦期呼吸」なんか初めて聞いたけど、こういうのは講習とか受けてないと知らんわな。
女子マネジャー死亡、「呼吸」誤解? AED使ってれば
■認知度低い「死戦期呼吸」「AEDを使ってほしかった。助かったかもしれないと思うと、つらくて悔しい」。生徒の父親(42)は朝日新聞の取材に苦しい胸の内を語った。明るくて面倒見のいい性格。部活が大好きだったという。
生徒は7月21日午後、練習があった野球場から学校まで約3・5キロを走った後に倒れた。野球部の監督は「呼吸はある」と判断し、AEDを使わずに救急車の到着を待った。
しかし、その呼吸は、「死戦期呼吸」というものだった可能性がある。心停止の状態になっても、下あごだけが動いたり、しゃくり上げるようなしぐさをしたりして、呼吸をしているように見えることがある。生徒が搬送された新潟市内の病院の医師は「心室細動が起きていた」と生徒の家族に説明したという。
AEDは、心臓がけいれんしたような状態(心室細動)になり、血液を送り出せなくなっている状態を、電気ショックを与えて正常なリズムに戻すための機器だ。校内のAEDは、生徒が倒れた玄関に近い事務室の前など計3カ所あった。加茂署によると、病院に運ばれた生徒は今月5日、低酸素脳症で死亡した。
日本救急医学会の指導医の太田祥一医師は「死戦期呼吸と普通の呼吸とを見分けるのは、一般市民には難しい」と指摘する。死戦期呼吸の認知度が低いことも、AEDでの素早い処置に思いが至らない要因の一つとみる。
これ取り上げた時にも…
「AEDを使わんかったのが悔やまれる」って書いたけど、AEDを使えば後はAEDが必要かどうかはAED自身が判断してくれるわけで、こういう時はとりあえず使えばええねんな。
まぁ、男子なら躊躇なくできても、女子となると服を脱がすとなると色々と抵抗はあると思うけど…
それにしても、「死戦期呼吸」かぁ。
死戦期呼吸
死戦期呼吸(しせんきこきゅう)とは、心停止直後の傷病者に見られる、しゃくりあげるような呼吸。現場や救急室では「ギャスピング」ということが多い。概要
死戦期呼吸は正常の呼吸とは違い、顎が動いているだけで胸が動いておらず、肺での酸素化ができていない。そのため、呼吸をしていない傷病者と同様に処置する必要がある[2]。しかし、医療関係者以外が見分けることは難しく、呼吸していると判断されてしまうことが多い。種類
下顎呼吸
吸気時に下顎を動かして空気を飲み込むような呼吸であり、顎の動きのみで胸郭はほとんど動かない。鼻翼呼吸
吸気時に鼻翼が広がり呼気時に鼻翼が縮まる呼吸であり、やはり胸郭がほとんど動かない。あえぎ呼吸
深い吸息と速い呼息が数回続いた後に無呼吸となる呼吸。処置
呼吸をしていないので、人工呼吸やAEDによる蘇生を要する。
呼吸してるようにも見えるけど、ここまでの状態やったら、心臓マッサージが必要やと思うけど、相手が女子ってのが多分ネックになったんやと思うな。
何っちゅうても、今やちょっと触っただけで、「セクハラ」って言われる時代やからねぇ。
「死戦期呼吸」を広く周知させる事と、こういう時に「セクハラ」の訴訟を考えんでも良い環境をつくって欲しいもんですな。
何にしても、こういうケースは1分遅れる毎に救命率が7~10%低下するらしいんで、迷わずAEDを使えるようにAEDの設置はもちろんの事、教育や報道で意識面でも徹底させる事をお願いします。
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