チンパンジーにも「調理」の概念があるらしい…今日この頃。
“Ωヾ( ̄o ̄)ヘェー
人類の進化と「調理」の因果関係が明らかになりそうですな。
チンパンジーにも「調理」の概念
調理をする際に必要となる認知能力の一部は、人間とチンパンチーで共通しているとした研究論文が3日、発表された。チンパンジー保護区で行われた実験は、類人猿と人類の共通の祖先が、この認知能力を双方に授けたことを示唆しているという。
熱を使って硬い繊維質やでんぷん質を分解し、肉や塊茎の消化が容易になったことで、ヒト科動物の祖先の食べ物の幅は大きく広がった。これによりカロリーが増強され、それがより大きなエネルギーを必要とする脳の進化へとつながったといわれている。
個人的には、この説を信じてるんやけど、この調理によって「カロリーが増強された」って事以外にも「調理」が人類の進化に大きく関わってると思う。
そもそも、「調理」ってのは、美味しく食べるって以前に「消化吸収」を助ける為のもの。
生食やと消化に時間がかかるし、吸収されにくいから、大量にしかも時間をかけて食わなあかん。
だから、草食動物なんかはいつも飯食ってる
しかも、消化吸収ってのは大量にエネルギーを使う。
だから、食った後に休息の時間ってのが余計にいる。
コアラが20時間も寝るのはそのせい。
けど、人類は「調理」によって、消化吸収に時間がかからんようになって、大量に時間の余裕ができるようになった。
その時間の余裕が人類をここまで進化させたんやと個人的には思ってる。
「調理」によって脳にエネルギーを大量に供給できるようになって、脳を使う時間も大幅に増えて、人類は進化したと思う。
「調理」「料理」ってのは、人類にとって重要やねんな。
で、その「調理」の概念がチンパンジーにもあったと。
じゃ、チンパンジーと人間の分岐点はどこかっちゅうと…
チンパンジーは調理をしない。火を使いこなすことができないので、食べ物もわれわれ人間のものとは違う。人間は友人や家族などのために調理して、それを分け合うこともできる。
しかし、研究者らによると、チンパンジーにも人間と同じような調理のための基本的な「認知能力」が備わっているという。
これらの認知能力が共通の先祖から与えられたとの考えに基づくと、もう一つの重要な出来事──人間はいつ火を使いこなすようになったのか──についての洞察を得ることもできそうだ。
当然、「火」やろな。
動物が恐がる「火」を何で人間は扱う事ができるんか。
これが分かれば、進化の過程が解明されるんやけどなぁ。
通説では、現生人類の祖先を含む霊長類のヒト族は、護身または暖をとるために火をコントロールする方法を習得し、後に料理のために火を使用したとされている。
まだ「通説」の域を出とらんと。
電気にしろ、車にしろ、飛行機にしろ、ほとんどの「文明」が火をコントロールする事で成り立ってるわけで、人類の進化と火のコントロールってのはイコールやからねぇ。
これは是非とも、何で火を扱えるようになったんか解明して欲しいもんですな。
研究チームは、調理そのものが火を制御する動機になった可能性すらあることを指摘し、「今回の研究は、初期のヒト族が火を制御するよりも前からその利点を理解し、食べ物を火の上に置くことで生じる結果についても推論していたことを示唆している」と述べている。
この説はロマンがあるけど、どうなんやろな。
まぁ、この説の通りやと、『人間が人間たる由縁は「調理」にある』って事になるし、そうなると、無条件でお母さんに感謝できるし、これの方がええか。
という事で、今後の研究に期待しつつ、この説を支持します。
ただ、「調理」するようになったっちゅうか、生食をやめた事で「酵素」ってもんを人間は失ったってとこもあるからなぁ。
最近は、そういうのが見直されて、「生食」ってのも注目されてるみたいやけど。
まぁ、刺身も食うし、生野菜に発酵食品も食うから、それで十分補えると思うけどな。
何にしても、「調理」の概念があるチンパンジーがどうなったら火を使えるようになるんか、すごい知りたいんで、この先の研究が非常に楽しみです。
コメント