寄付金で娘の進級を買おうとしてた父親も、進級を餌に寄付のお願いをして、送金が遅れたら見せしめに落第させる岩手医大も、どっちもどっちな気がするけど、「返せ」って言われて返さん岩手医大の方がより悪質か。
入試だけやなくて寄付気問題も勃発して、全国各地の医科大は、色々と闇が深そうですな。
「娘落第…寄付金3000万円返して」父が岩手医大を提訴 大学側は争う姿勢
岩手医大に十分な寄付をしたのに次女が落第したとして、北海道苫小牧市の父親が大学に寄付金計3000万円の返還を求める訴訟を盛岡地裁に起こして21日、第1回口頭弁論が開かれた。大学側は全面的に争う姿勢を示し、請求棄却を求めた。訴えによると、次女は5年生だった2014年度末の進級試験で落第。大学から「成績が悪かったのではなく、寄付金の振り込みが遅れたからだ」と指摘を受けて15年3月末、大学に1000万円を送金した。
しかし進級は認められず15年11月、それまでに寄付した全額を返還することで医学部長らと合意したという。
父親の代理人弁護士によると、次女が10年4月に入学する際、大学は6年間に計3000万円以上を寄付するよう求める文書を送付。父親は11年11月までに2000万円を寄付していた。
岩手医大の代理人弁護士は河北新報社の取材に「寄付金は受け取っているが返還には合意しておらず、返還義務もない。全面的に争う」と話した。
岩手医科大学
岩手医大の場所
矢巾キャンパス(1~4年)
内丸キャンパス(5~6年)
父親が
「成績が悪かったのではなく、寄付金の振り込みが遅れたからだ」
って言うてるけど、他の記事を見ると…
留年は寄付金の支払い遅れの見せしめ? 岩手医科大創立120周年の闇
岩手医科大創立120周年の闇脳神経関連のエキスパートで、全国医学部長病院長会議顧問などに就く小川彰医師が理事長を務め、地域の私立医科大学としてはそれなりの存在感がある岩手医科大学(岩手県盛岡市)。今年を創立120周年と位置付け、2019年開院を目指す附属病院移転整備にもラストスパートがかかる中、祝賀ムードに水を差す不明朗な運営ぶりが父兄や学生から指摘されている。
大学医学部や附属病院に散見される揉め事といえば、利権争いの派閥抗争やメーカーが絡んでの癒着などが“定番”だが、今回は学生が巻き込まれてしまった。5年生への進級試験で、必修試験が合格点にわずか3・2点足りなかった女子学生が留年の憂き目に遭ったのだ。
普通なら「悔しい」ということで学生も家族も納得するしかないが、そうもいかない事態となっている。女子学生より成績が下位の順位の学生8人や、科目試験25科目のうち20科目を落とし、総合試験3科目を落とした学生が進級しているというのだ。これには当の女子学生や家族だけではなく他の学生の間でも、SNSなどで疑問や噂が飛び交っている。
発端は2年前に遡る。進級出来なかった女子学生の父は「娘の留年は、大学への寄付金納付が遅れたからとしか思えない」と振り返る。
この男性宅には、女子学生の入学直後に、大学から「ご寄付のお願い」と題した文書が送られてきた。男性は、2010年5月に1000万円、11年5月に1000万円の計2000万円を寄付する旨の寄付金申込書を大学に送った。最初の1000万円は期日通りに寄付したが、2回目の1000万円は予定日を過ぎても振り込まなかったため、大学側から「寄付は分割払いでもいいから払ってほしい」と言われ、半年遅れの11年11月に1000万円を振り込んだ。さらに、男性は女子学生の留年が決定してから、慌てて15年3月に1000万円を振り込んだが、留年決定は覆らなかった。
ほどなくして、家族と共に困惑していた女子学生に、友人からメールが来た。
「〇〇ちゃん(編集部注:女子学生の実名)の実力とかの問題じゃなくて、全て寄付金だよ。うちの親は小林(同:当時の医学部長・小林誠一郎氏)達との話で〇〇ちゃんのこと確信したってさ。ターゲットにされちゃったんだよ。卒試前にうちも入れる絶対に」と書かれていた。「寄付金の納付が遅れると、進級に関わる」ことを示すための“見せしめ”だったのではないか、というのだ。
ここで関係するSNSが炎上し、ある書き込みには、「約束の寄付金遅れたために1教科3点足りなかっただけで、何の呼び出しもなくいきなり落とされた人いるよ。でもこれはかなり大学ヤバイことしたらしく、点数下げたらしいよ。そこまでして、ターゲットにして、見せしめつくって、恐ろしい。いずれ真実が分かるな」とまで書かれたのだ。「点数下げたらしい」という意味は、大学側が故意に点数を不合格域まで下げたということなのか。
その後、女子学生の父は弁護士を立て、試験や寄付金の在り方や両者の関係などについて、大学側を問い詰めてきた。その中で、小林氏から自発的に「寄付金は返してもいい」という趣旨の発言があったという。その後、大学側は弁護士を通じ、「寄付金によって進級したりしなかったりするものではないことを強調するために述べたにすぎず、返還する趣旨で発言したものではない」との詭弁とも受け取れる文書を出している。
この男性は「以前は3~4人だった留年生がここ数年で5倍以上になった。今は25人前後もいる。娘の時は18人。歯学部と薬学部が顕著に定員割れしている中、医学部では学生を足止めしての授業料稼ぎではないか。私立大学なら何をしてもいいと看過することは出来ない」と憤る。
岩手医科大の掲示板サイトには、“点数操作の実行者”とされる人物の名前まで出ている。「〜寄付金遅れた人をいきなり点数操作して留年までさせて。~小笠原さんが張本人ですがね」。「小笠原さん」とは、教務委員長を務める小笠原邦昭・医学部教授(脳神経外科)のこと。
男性は次のように話す。「小笠原氏と電話で話した時、勝手に答案をいじって循環器内科の試験の点数を上げたり、職務権限を越える不法なことをやっていたりしている実態を本人が認めていた。また、学生達も掲示板で指摘しており、公平さの担保が全くなされていない実状が浮かび上がっている。進級する際にお金を取るという、学生や父兄を食い物にした行為は、この大学のOBや教員を愚弄するものであり、決して許されるものではない。大学が腐敗した状況から脱却して、健全な発展を遂げることを切に望む」。
編集部ではこの件で岩手医科大学に取材を申し込んだが、期日までに回答は無かった。
留年と寄付金に関する真相を究明するため、男性は現在、詐欺罪などでの刑事告訴も検討しているという。
わずか2、3点とはいえ、点寸が足りんかったのは事実のようですな。
それなら寄付金は関係ない気もするけど、問題は「寄付してくれたら進級させる」って言うた言うてないかってとこやけど、学費を稼ぐ為に留年を増やしてるしてるみたいやし、岩手医大にどうしても金が必要な事情もあるようで。
岩手医科大学は財政難の為、積極的に寄付を募っている>
[ご支援のお願い]本学は、三田俊次郎が明治30年(1897)に私立岩手病院を創設し、医学講習所・産婆看護婦養成所を併設して以来、建学の精神「誠の人間を育成する」を基盤に幾多の苦難を乗り越え、医学部、歯学部及び大学院医学研究科、歯学研究科を擁する大学に発展し、一万一千有余名の有為な人材を世に送り、医学・歯学の発展と地域医療の向上に寄与してまいりました。また、平成19年4月には医学部、歯学部、薬学部を有する医療系総合大学として、名実ともに東北地方における雄となり、その使命と期待は今後ますます大きくなろうとしています。
近年科学技術の驚異的な進歩と医療の高度化、複雑化、社会の急激な変化に伴い、求められている医療も多様化してきており、本学でも教育、研究、診療の更なる向上発展に努力しているところでございますが、そのためには常に施設、設備をはじめ大学全般に亘る環境整備の充実を進めていくことが不可欠となってきております。当然のことながらこれらの整備には膨大な資金が必要であり、本学も財政基盤の確立に鋭意努力を重ねておるところであります。
しかしながら、私立の医科・歯科・薬科大学を取り巻く昨今の情勢は年々厳しさを増し、本学の財政も極めて苦しい状況に至っており、学内外の皆様に広くご協力を仰がねばならない状況であります。
つきましては、常日頃よりご協力をいただいている皆様には深く感謝しておりますが、今後の教育・研究活動の充実や大学全般に亘る環境整備の充実を図るために、皆様の格別なるご協力・ご支援を賜りますよう衷心よりお願い申し上げます。学校法人 岩手医科大学
理事長 小川 彰
岩手医大創立120周年の事業もあるし、財政的にも厳しいって事で、大々的に寄付を募ってるようで。
銭ゲバ状態やから、寄付金を餌に進級を匂わせた可能性はありそうですな。
どっちにしても、どっちもどっちな気がする。
何にしても、東京医科大の入試事件以降、医大は色々と香ばしい話が出てきてるんで、きっちり追求して欲しいもんです。
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