「どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ」…な、今日この頃。
野田が代表選挙でこの言葉を使ったから、「どじょう」が注目されとるんやけど、何だかんだ言うても首相の影響力は大きいな。
相田みつをの「おかげさん」も売れてるみたいやし…
この「どじょう」の詩は、「おかげさん」の「みんなほんもの」に出て来るんやけど…
お釈迦さまは悟りを開かれた時に、
この世に存在しているものは、
すべて真理そのもの(一切衆生悉有仏性)
としてあるのだ、
と説かれております。
山も川も、草も木も、河原の石ころ
一ッそれぞれにほんもの(諸法実相)
としてあるのだ、といわれているのです。
つまり、仏さまの眼から見ると、
にせものなしということです。
どじょうはどじょうとしてほんもの、
金魚は金魚としてほんもの。
どじょうが金魚のまねをした時、
にせものになるんです。
あなたがあなたであるかぎりほんもの、
わたしがわたしであるかぎりほんもの。
ほんものより、にせもののほうが
カッコいい、と錯覚して、
一生をダメにしてしまう人間が多いのではないか、
と私は思います。
(相田みつを)
熱心な仏教徒の相田みつをらしい「言葉」です。
とういうことで、「仏教」を信仰するかどうかは別にして、仏教は、こういう「人としての生き方」を説いたもんなんで、道に迷ったら、仏教の哲学や考え方に触れてみることをおすすめします。
下手なカウンセリングより効くと思う。
難しいと思う人は、相田みつをの詩集から始めましょう。
相田みつをの言葉が心に染みるのは、底辺に仏教の哲学があるからで、その仏教を元に生きてきた「日本人」やからと思う。
信仰心が薄いとか言われるけど、心の中でちゃんと存在しとるから、言われると気づくねんな。
神とか仏を信じんでもええし、嫌ってもええけど、仏教の持つ哲学は、「人」っちゅうもんを教えてくれる。
うつ病だの、自分探しだの、色々迷ってる人が増えてる時代やけど、こういう時代やからこそ、仏教の考え方が見直されるべきやと思うな。
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