「やるなら科学的根拠を示せ」とまたもや「迷言」をのたまった熱湯風呂芸人が、便乗で人気取りと。
ちゅうか、お前は「科学的根拠」持ってんのか？
何か、「東京ﾄﾞｰﾑの電力使用量は、5000世帯分に相当する」っちゅうて、この5000っちゅう数字がやたら言われてたけど、東京電力から電力供給されてる世帯数は2000万世帯以上あるわけで、2000万から見たら、5000なんかは誤差の範囲でしかない。
「需要予測」の上で計画停電してるわけで、こんな誤差は「予測」の中に折り込み済み。
だから、東京ﾄﾞｰﾑで野球をやろうがどうしようが、計画停電にゃ何の影響もない。
「科学的根拠」がどうのこうのやなくて…
「欲しがりません勝つまでは」
っちゅう空気が、やめさせとるだけのこと。
で、その空気に乗っかって、襟を立てて、上からえらそうに喋って、人気取りのﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽに忙しいのが、この熱湯風呂芸人と。
ちゅうか、東京ﾄﾞｰﾑがﾀﾞﾒなら、当然その10倍の電力使用量の浦安にあるねずみの国もあかんわけで、それ以外にも、これからは、これが基準になって、ｲﾍﾞﾝﾄをやろうにも全てが中止になる。
まさに…
「欲しがりません勝つまでは」
「お国の為に」戦う英雄が出て来たり、節約、自粛っちゅう「欲しがりません勝つまでは」の空気が出てきたり、ほんま戦時中の空気になってきた。
結局、この国の国民は、戦時中から何の進歩もしとらんと。
ｺｲｽﾞﾐの時の選挙も、政権交代の時の選挙も、今回のこの空気も…
どの時もそうやけど、みんながどっちかを向いたら、それ以外は受け入れられんようになる。
戦時中に戦争反対したら「非国民」って言われたようにな。
放射能よりも何よりも、この国民性の方が恐い。
節約、自粛も結構やし、心情的には理解できる。
そういう「思いやり」の心は、人として「そうあるべき」やとも思う。
ただ、節約、自粛は、何も生み出さん。
それをしたから誰かが助かるわけでもない。
結果として景気が悪くなって、復興の足かせになるっちゅうことは知っといた方が良い。
そして、何の被災もしとらん中小企業や、街の飲食店までもが、その影響で潰れることになる。
今、一般大衆が「できること」「やるべきこと」って節約、自粛、我慢なんやろか？
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで…
それで、無神経に被災者へ「頑張れ」という。
我々も一緒に我慢してるからと。
それが今「やるべきこと」なんやろか？
それに…
「頑張る」気力って、誰かに言われて出るもんなんやろか？
「頑張る」気力って、誰かが我慢してる姿を見て出るもんなんやろか？
「頑張る」最大のきっかけって…
「ああなりたい」
とか
「ああはなりたくない」
とちゃう？
何が言いたいんかよう分からんようになってきたけど、とにかく被災者は頑張らんでええし、被災者に「頑張れ」って言うのもやめた方がええ。
そして、被災者以外、特に西日本の人間は我慢せんでもええと思う。
東京電力管内の人間が節電に協力するのはええことやし、「やるべきこと」やと思うけど、「みんなが我慢してるのに何様だ」みたいな空気で、野球やらｲﾍﾞﾝﾄやらを「こんな時に不謹慎」って批判するのは、根本的に何かが間違ってると思う。
「こんな時」やからこそ、表面的なことやなくて、1人1人がもっと深く考えて欲しい。
「人は一人では生きていけない」
米を食べるにしても、米を作る人がいて、運ぶ人がいて、電気やらｶﾞｽやらを供給する人がいて、色んな人がおるから、初めて料理ができて、食べることができる。
そうやって1人1人が繋がって、1人1人が向上して、社会全体が向上する。
そうやって生きてるのに、「こんな時」に、辛い思いを共有しようと、みんなが一緒に我慢したら、どうなるんやろ？
心で泣くのはええけど、行動まで下向きになったら…
社会全体がﾀﾞﾒになってしまう。
社会全体がﾀﾞﾒになったら、復興どころやなくなる。
実際、長引く景気低迷で、土木建築業界の体力がなくなってて、この震災での仮設住宅の供給能力がなくなってる。
景気低迷っちゅうのは、いざって時に、仮設住宅も作れんようにするねんな。
これで西日本の人間まで我慢して、景気の足を引っ張ったら、ほんまに復興どころやなくなる。
復興は、被災者以外の「意識」にかかってるのを肝に銘じて、何をするべきかをもっと深く考えて欲しい。
「頑張る」のは東日本の人間やなくて、西日本の人間。
今こそ、「日本人」の底力を発揮しましょう。
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