干し昆布1kgで2000ベクレルやから、「2万2千ベクレル」自体はそんなに驚く事もないけど、干し昆布はカリウム40やけど、これはプルトニウムやからなぁ。
しかも肺から。
経口接種しても体外に排出されるからええけど、肺やったらずっと入ったままやん。
作業員1人肺から2万2千ベクレル 国内最悪の内部被曝
茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターで、ウランとプルトニウムが入った保管容器から放射性物質が漏れて作業員5人が被曝(ひばく)した事故で、原子力機構は7日、このうちの1人で50代の男性職員の肺から、2万2千ベクレルのプルトニウムが検出されたと発表した。暫定で1年間に1・2シーベルト、50年で12シーベルトの内部被曝をする値で、過去にこれほどの内部被曝をした例は、国内ではないという。原子力機構は「急性の放射線障害が出るほどではない」としている。
また、いつか聞いた「直ちに健康には影響しない」ですか。
直ちに影響がないっちゅうても1年間に1.2シーベルトも内部被曝するんやで。
一般人が年間に浴びて良い放射線量が1ミリシーベルト、放射線を扱う人でも年間50ミリシーベルト。
それの24倍内部被曝するわけで、しかも肺やから取り除きにくい。
プルトニウムの毒性
<プルトニウムの毒性について>
プルトニウムは 表1 に示すように、普通の意味で(化学的毒性から見れば)青酸カリや食中毒などに比べて、一般の重金属並みの毒性で特別に高いものでない。しかしながら、放射性的には毒性があると言ってもよい。それはアルファ放射体で比放射能が高いことにある。プルトニウムは放射性毒性が化学的毒性よりも数万倍も上回るとされている。
ところで、アルファ放射線は紙一枚で遮ることができ、皮膚を通すことができないので、その放射線により障害を起こさせるにはプルトニウムを体内に摂取することによる。皮膚に付いたプルトニウムは容易に吸収されるものでなく、水などで洗い流すことができる。言い換えると、プルトニウムは万一体内に摂取された場合に高い毒性を示すことになる。
プルトニウムは通常固体(粉末、ペレット)や液体で取り扱われ、気体にはならない。しかし、極微量エアロゾルやミストとして、人体に摂取される可能性がある。経口摂取による場合はプルトニウムが通常不溶解性であり、消化管からの吸収は非常に悪く、ほとんどが排泄されてしまう。一方、吸入摂取の場合はかなりの時間肺や骨に留まり、その附近の組織細胞がアルファ線で照射され、すぐにどういうことはないものの晩発効果として、時としてガンの発生があり得ることになる。(中略)
<プルトニウムを摂取するとすべてガンになるのか>
現在までに得られている動物実験などの結果から、次のようなことが明らかになっている。プルトニウムの人体への影響は飲食物を介する摂取(経口摂取)か空気の吸入による摂取(吸入摂取)かによって大きく異なる。
経口摂取の場合は消化管からの吸収が非常に少ない(0.1~0.001%)ため、ほとんどが排泄されて影響は小さい。
吸入摂取の場合は、数十日から数百日の生物学的半減期で肺から出て、その一部は血液を介して主として骨と肝臓に移行する。骨からは生物学的半減期50年、肝臓からは20年で排泄されると言われている。したがって、プルトニウムの体内被ばくによる影響は、肺、骨及び肝臓における晩発障害である発ガンである。
直ちに健康に影響がなくても、将来的に癌になるのはほぼ確定やん。
そんな状況で、「急性の放射線障害が出るほどではない」ってよう言えたな。
まぁ、裏を返せば「将来は知らん」って言うってるわけやけど、無責任にもほどがあるな。
そもそも、何でこんな事故が起きるねん。
事故が起きたのは、高速炉の新型燃料などを研究開発していた燃料研究棟の分析室。保管状況を調べるため金属容器のフタを開けたところ、中のビニールが破れて放射性物質が飛散した。5人はいずれも口や鼻をマスクで覆っていたが、3人の鼻腔(びくう)内から最大で24ベクレルの放射性物質が確認されていた。原子力機構によると、この作業でビニールが破れることを想定していなかったため、作業は密封した状態ではなく、一部が開いた作業用の箱の中で行っていた。
ビニールって、あんた…
しかも、ビニールが破れる事を想定してないって何やねん。
ほんま、原子力関連の「想定外」ってのはめちゃくちゃですな。
東海村の臨界事故じゃウランをバケツで扱ってたし…
福島第一原発事故を経験しても、原子力を扱う人間のレベルってのはこんなもんやねんな。
国民は、このレベルの人間が原子力を扱ってるって事を肝に銘じてた方が良さそうです。
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