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「日本最後の仇討ち」ってのを初めて知った

日本最後の仇討ちを知らんかった…今日この頃。
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昨日「遺恨あり」っちゅうドラマを見たんやけど、歴史好きやのに、欠片も知らんかったわ。

秋月の乱は知ってるんやけどなぁ。

何で、ここに辿り着いとらんのか、自分に腹が立ったわ。

で、気になって色々調べて見たら、なかなかの男前で…

臼井六郎

判決文も読んだけど…

「士族に付き…」の件は、ほんまやったんやな。

10歳の子が、あんな惨劇を見て、13年間敵を追って、見事に仇討ちを成し遂げる。

いくら仇討ちせんと家督を継げんって教育されてきた江戸時代の人間でも、10歳の子が13年間ここまでの執念を持ち続けられるっちゅうのは…

やっぱり、昔の人は、今の日本人と違うな。

で、臼井六郎のその後なんやけど、何か「できることなら一瀬の家族に討たれたい」みたいな事を言うてたみたいやけど、結婚して、佐賀の鳥栖で仕出し屋をやって、60歳まで生きたって知って何か安心した。

何か、久しぶりに良いドラマを見たわ。

ドラマを見て、無性に原作を読みたくなったのは、初めての経験かもしれん。

それにしても、殺陣のシーンなんか息をするのも忘れるぐらい見入ってたけど、見んかった人は損したと思うわ。

最近は、ドラマの人気も低迷してるらしいけど、やっぱり台本と役者の質やろな。

ちゅうか、あの裁判、今の裁判員裁判やったらどう裁くんやろ?

前科なしの復讐やから死刑はないにしても、どこに情状酌量を置くかは、だいぶ変ってくるやろな。

「士族に付き」なんちゅうセリフは、絶対に出てこんやろうし…

歴史から学ぶことは大事やけど、今の価値観で、「あれは悪かった」「これは悪かった」って押しつけるんは、したらあかん事やとつくづく実感した。

それと、北大路欣也の山岡鉄舟が、幕末から明治の時代の移り変わりで、全てを捨て去って、新しいものを受け入れる世間に対して…


「何か大切なものを無くそうとしているのではないか?」

「私達の子孫がこの国を誇れるのだろうか?」

って言うんやけど、これが胸に刺さった。

現代も「時代が変った」とか言うて、物質面の豊かさを有り難がったり、カネカネになっとるけど、どんなに時代が変っても「大切なもの」って忘れたらあかんと、しみじみ考えさせられた。

どんな時代になっても、そういうもんを大事にしたいもんです。


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