求めない
すると、何かが変わる
求めない
すると、心が広くなる
求めない
すると、恐怖心が消えてゆく
求めない
すると、悲しみが消えてゆく
求めない
すると、ひととの調和が起こる
求めない
すると、待つことを知るようになる
求めない
すると、それでも案外生きてゆけると知る
求めない
すると、キミに求める人は去ってゆく
求めない
すると、君に求めないひとは君とともにいる
求めない
すると、自分のなかのものの方がずっと大切なんだと知る
★加島祥造(「求めない」)より
「求めない」って本からの抜粋なんやけど、なかなか考えさせられた。
とかく現代人は現状に満足することなく、飽くなく色んなものを「求める」。
あれが欲しい、これが欲しい。
あれして欲しい、これして欲しい。
「譲り合い」とか、「我慢する」っていう精神が欠落し易い環境にあるわな。
とはいえ、人間は「求める」生き物。
「無我の境地」に辿り付ける者なんかそうそうおらん。
けど、こういう意識を頭の隅にでも置いておくと、だいぶ違うと思う。
少なくとも「求めすぎる」ことはなくなると思う。
人間、必要以上のものを求めるから、色々とおかしくなる。
名誉や地位にお金。
得たら得たで、今度はなくならんかどうか心配になる。
恋愛関係でも、「電話をして欲しい」「メールをして欲しい」必要以上に相手に求めた結果、相手がいなくなることも。
「足ることを知る」(少欲知足)という言葉もあるし、お釈迦様も「知足は第一の富である」と言ってる。
「求めすぎて」ボロボロになるより、「求めない」で心身共に豊かな時間を過ごすことも時には必要。
特に「イライラ」や「ストレス」が溜まってる時は、「求めすぎていないかどうか」自分に問いかけることが必要やろな。
「求めない」っていう事は、「向上心」をなくして死んだように生きろってことじゃなく、今の「自分」を確認する作業なんやと思う。
行き詰ったら、この言葉を思い出し、本当に「必要なもの」は何なのか確認したいもんです。
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