それでは前回の続き。
タケミカヅチは、アメノトリフネで出雲に行き、伊奈佐の小浜に降り立った。
もう登場シーンからして、今まで雰囲気がちゃうな。
そして、剣を抜き、地面に逆さまに立て、その剣先にあぐらをかいて座り…
何か、よう分からんけど、とにかくスゴそうなのは分かる(笑)
そして、タケミカヅチはオオクニヌシに…
この葦原中国は、アマテラスオオミカミの御子が統治せなあかん国やねん。
お前は、それについてどない思っとるんや?」
登場シーンからして、迫力あんのに、この問い詰めにさすがにビビッたオオクニヌシは…
しかし、今は狩りや漁をする為に美保の岬へ行ったまま、まだ帰って来ておりません」
敬語やから標準語に…
すると、アメノトリフネは、美保の岬に飛んで行き、コトシロヌシを連れて帰ってきた。
アメノトリフネは、船やけど、一応神様やねん。
で、コトシロヌシに同じ事を聞くと…
と答えると、乗って来た船を踏みつけて、逆手で手を打って青柴垣に変化させると、その中に隠れてしまった。
そして、タケミカヅチは、オオクニヌシに…
すると、オオクニヌシは…
と、オオクニヌシが答えると、タケミナカタが、千人で運ばな動かん程の大岩を手の上で転がしながら登場。
するとタケミカヅチが…
それを聞いたタケミナカタは…
そやったら、俺と力比べをしろ!!まずは、俺からや!!」
そう言うて、タケミナカタがタケミカヅチの手を握ろうとすると、手が氷柱のように凍っていまし、そして剣に変ってしまう。
驚いたタケミナカタが後ずさりすると、タケミカヅチが…
って言うて手を握ると、その手を若葉を摘むように握りつぶして投げつけたので、タケミナカタは、すっかりビビッてしまい逃げ出してしまう。
タケミカヅチは、タケミナカタを追って、科野国の州羽の海(諏訪湖)まで追いつめる。
諏訪湖って…
一瞬にして、島根から長野まで逃げたんかいな。
追い詰められて観念したタケミナカタは…
私は、二度とこの地からでません。父オオクニヌシ、兄コトシロヌシに従います。この葦原中国は、アマテラス様の御子様の国でございます」
と、負けを認める。
このタケミナカタが祭られてるのが「諏訪大社」
このタケミカヅチとタケミナカタの力比べが、相撲の起源になってるらしいわ。
オオクニヌシの息子2人が、葦原中国は、アマテラスの子供の国と認めて、タケミカヅチがもう1度オオクニヌシに…
で、お前はどうなんや?」
すると、オオクニヌシは…
ただ…」
そして、私の百八十の息子達は、コトシロヌシを先頭にお仕えしますので、御子様に背く者はいないでしょう」
こうして、タケミカヅチは、出雲の多芸志(たぎし)の小浜に神殿を造り、クシヤタマ(櫛八玉神)が身の回りの世話をした。
これが、今の「出雲大社」
巨大神殿やった事が事実やった痕跡が色々と発見されてるんで、この話は「事実」に基づいて書かれてるんやな。
こうして、葦原中国平定を終えたタケミカヅチは、高天原に戻り報告をしたとさ。
これが、「大国主の国譲り」ってことになっとるんやけど、どの辺が譲っとるんやっちゅう話やな。
完全に強奪…
まぁ、何にしても、これで大和朝廷の一応の統一がされたことになる。
いよいよ古事記上巻(日本神話)も終盤。
神武天皇誕生まであと少しやな。
今回はここまで。
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