「世界中に幽霊の目撃例が多数あるのに、その全てを妄想と言いきるのは無理がある」らしい…今日この頃。
(*⌒ー⌒*)
この話で幽霊論争は終わろうと思ったんやけど、言われてみりゃ「見える」のを妄想って言うただけで検証してなかったな。
婆ちゃんが死んだばっかりで、まだ喪も明けとらんのに幽霊の話ばっかりするのもどうかと思うけど、まぁええか。
結構、この目撃証言系での反論が来たから、今回はその事について検証してみたいと思います。
前に…
「かくし絵」「だまし絵」で書いたけど、人間は目に映ったものをそのまま見てるんやなくて、脳で処理してものを見てる。
脳の「思い込み」によって、あるものが見えんかったり、ないものが見えたりする。
俗に言う「錯覚」「錯視」っちゅうヤツな。
まずは、有名なヤツ。
直線の長さが違うように見えるやろ?
けど、どちらも同じ長さ。
これを「ミュラー・リヤー錯視」
次に、2枚を見比べて下さい。
1枚目は平行に見えるけど、2枚目は平行に見えへんやろ?
けど、どちらも平行。
これを「ツェルナー錯視」
次は…
灰色が右と左で濃さが違うように見えるやろ?
けど、どちらも同じ。
これを「ホワイト効果」
と、これ以外にも色々な錯覚、錯視があるので自分でも調べてみて下さい。
錯覚、錯視のおさらいはこれぐらいにして、次からは見えないはずのものが見える錯覚。
茶色と茶色の隙間に灰色のシミが見えるやろ?
けど、実は何もない。
これを「ハーマングリッド効果」
次は…
真ん中に丸が見えるやろ?
これを「エーレンシュタイン錯視」
次は…
錯覚7
もしくは
緑(もしくはピンク)の丸が見えるやろ?
これをネオン・カラー現象
と、まぁ錯覚の勉強はこれぐらいにして、これ以外にも…
この時にに書いたけど、人には、点が3つあると「顔」と錯覚する能力が備わってる。
しかも夜や暗い場所に行くと、目は明暗を感知することに集中する。
錯覚や錯視が起こり易い環境が整うわけやな。
だから、幽霊の目撃証言って、たいてい「ボヤッとした白いもの」やろ?
さらに、その目撃証言も「見た」とする人の住んでる文化や風習で一致することからも、「思い込み」が作用してることが分かる。
ヨーロッパの幽霊と、日本の幽霊とじゃ違うやろ?
ヨーロッパ人が日本で幽霊を見ても、ヨーロッパの幽霊が見える。
本当に見えるなら、その人の土地の文化や風習に影響されるはずがない。
幽霊になっても、文化や風習を受け継いでるのも変な話やけど…
このことからも「見えてる」んやなくて、思い込みによって「見せられてる」のが分かるんちゃうかな。
こういう人がものを見る、もしくは見たと判断する仕組みを考えれば、幽霊の目撃証言は「錯覚,錯視」や「思い込み」によって起きると考えるのが自然やと思うけど、如何でしょう。
本人には、間違いなく見えてるんやろうけど…
それを、そう見せるのも、今までの経験や思い込み、それと目と脳の構造によって起きてるんやな。
ようするに、幽霊よりも人体、特に脳の方が不思議な事が多いちゅうこと。
この「脳のなかの幽霊」なんか読むと、脳のおもしろさ、不思議さがよく分かる。
結論、幽霊は自分の中にいると理解すべし。
他人に悪霊だの、水子の霊だのと言われて、不安に感じたり驚いたりする必要はない。
ましてや、霊感商法に引っかかるなんかもってのほか。
という事で、スピリチュアルブームなんかに騙されんように。
とまぁ、3回に渡って幽霊談義をしてきたけど、個人的には「幽霊が見える」って言う人間に非常に興味がある。
幽霊には全く興味ないけど…
何がそう見えてんのか、何でそう思うのか、すごい知りたい。
脳科学がもっと進歩したら、この辺も明らかになるんやろな。
オイラが18の時にこういう学問がありゃ、間違いなくこっちに進んだんやけどなぁ。
年取ったから、こういうことに興味持ち出しただけかもしれんけど…
花形とか就職に有利やっちゅうだけで、電子工学に進んだのを今更ながらに後悔するわ。
出来ることなら、今からでも脳科学の勉強をする為に大学に行きたいところやけど、もうちょっと独学で勉強するか。
何にしても、脳科学を突き詰めて、最終的に「心」を解明したい。
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