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カレーの歴史 日本人とカレーの関係を考える

カレーにソースは、西も東も関係ない…今日この頃。
/(-_-)\ ウ~ン

こないだ…

カレーにソースをかけるのは西の文化?
カレーにソースも西の文化なんか?…な、今日この頃。 /(-_-)\ ウ~ン こないだ… 天ぷらにソースをかけるのは西の文化っちゅう話をしたんやけど、カレーにソースをかけるのも西の文化なんやろか? 東京におった頃、半同棲みたいな形で、その頃カ...

カレーにソースをかけるかどうか聞いたらたくさんのメールを頂きありがとうございました。

で、メールを読むと、カレーにソースは、西とか東とか関係ない気がしたわ。

サンプル数が少ないから、いまいちアレやけど、ソースどころか醤油、マヨネーズ、一味などなど…

もうちょっとおもろい結果が出るかと思ったけど、これだけ色々やと分析のしようがないわ(汗)

で、色々考えてみたんやけど、カレーはまだまだ歴史が浅く、ここ数年で劇的に進化したんやないかと。

カレーにソースは貧乏時代の名残りなんとちゃうかなと。

昔のカレーは、薄くてソースを足さな物足りんかったんやろな。

で、ちょっとカレーの歴史を調べてみた。

カレーの歴史は古く、インダス文明の頃には既にカレーらしき食べ物があったとか。

そのカレーが大航海時代にチリペッパーっちゅう香辛料と出会って、今の辛さになる。

大航海時代が終わる頃には、インドはヨーロッパ各国の植民地になる。

ここで初めて西洋人がカレーと出会う。

これが18世紀中頃。

18世紀後半になると、イギリスのC&B社がカレー粉を発明する。

これが現代のカレーの原形になっとるねんな。

日本人とカレーとの出会いは…

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日本人とカレーの歴史

1863年(文久3年):江戸幕府の遣欧使節の三宅秀が、船中でインド人が食事する様子を見て「飯の上へ唐辛子細味に致し、芋のドロドロのような物をかけ、これを手にて掻き回して手づかみで食す。至って汚き人物の物なり」と日誌に記している。

1872年(明治5年):北海道開拓使東京事務所でホーレス・ケプロン用の食事にライスカレー(当時の表記はタイスカリイ)が提供された。

1872年(明治5年):カレーライスのレシピを記した本「西洋料理指南」(敬学堂主人)、「西洋料理通」(仮名垣魯文)が出版される。

1876年(明治9年):当時、札幌農学校の教頭として来日していたウイリアム・スミス・クラークが、「生徒は米飯を食すべからず、但しらいすかれいはこの限りにあらず」という寮規則を定める。

1877年(明治10年):東京の洋食食堂「風月堂」が、初めて日本でライスカレーをメニューに載せる。

1903年(明治36年):大阪の「今村弥」(現ハチ食品)が、初めて日本でカレー粉を製造販売。

1904年(明治37年):東京・早稲田の飲食店「三朝庵」が、初めてカレーうどんをメニューに載せる。

1906年(明治39年):東京・神田の「一貫堂」が、初の即席カレールウ「カレーライスのタネ」を発売。

1908年(明治41年):帝国海軍が配布した「海軍割烹術参考書」にカレーライスのレシピが載る。

1910年(明治43年):帝国陸軍が配布した「軍隊調理法」にカレーライス(辛味入汁掛飯)のレシピが載る。

1924年(大正13年):東京・神田の簡易食堂「須田町食堂」が、初めて廉価(8銭)でカレーライスをメニューに載せる。

当時の大卒初任給70円、日雇労働者日当1円63銭

1926年(大正15年):「浦上商店」(現・ハウス食品)が、「即席ホームカレー」を発売。翌年、商品名を「即席ハウスカレー」に変更。

1927年(昭和2年):東京の「新宿中村屋」「資生堂パーラー」が、高級カレー(80銭、50銭)をメニューに載せる。

1929年(昭和4年):大阪・梅田の「阪急百貨店」の大食堂が、廉価(20銭)でカレーライスを販売。

1930年(昭和5年):山崎峯次郎(エスビー食品の創業者)が、国産カレー粉第1号を発売。

1931年(昭和6年):「C&Bカレー事件」発生。イギリスのクロス・アンド・ブラックウェル (C&B) 社のカレー粉は、品質がよいとされていたが値段が高く、増量材を混ぜたり中身を国産品に詰め替えた安価な偽物が出回った。これは日英間の国際問題にまで発展し、偽造グループが逮捕された。この事件ののち、安価な国産カレー粉が見直され、カレーライスの低価格化が進んだという。

1941年(昭和16年) – 1945年(昭和20年):戦争による食料統制のため、カレー粉の製造・販売が禁止された。ただし、軍用のカレー粉だけは細々と製造された。

1946年(昭和21年):終戦によりカレー粉の製造・販売が再開された。ただし、原料の調達はスムーズでなかった。

1949年(昭和24年):浦上商店が「即席ハウスカレー」の製造を再開。

1950年(昭和25年):ベルカレーが初めて固形ルウを発売。

1954年(昭和29年):エスビー食品が即席カレー分野に進出。

1960年(昭和35年):ハウス食品工業株式会社(旧浦上商店)が「ハウス印度カレー」を発売。以後、インスタントカレールウの主流は固形タイプになる。

1969年(昭和44年):大塚食品、初のレトルトカレー「ボンカレー」を発売。

1982年(昭和57年):全国学校栄養士協議会が1月22日をカレーの日と決め、全国の小中学校で一斉にカレー給食を出す。以後この日が、カレーの日とされている。

江戸末期から明治にかけてなんやけど、当時は肉しか入ってないカレーやったみたいやな。

米にこのカレーをかけて、生玉子をのせるのがこの頃の食べ方やったみたいですわ。

生玉子をのせるのは意外に古かったんやな。

これが、大正時代になるとタマネギ、ニンジン、ジャガイモっちゅう野菜も一般的になって、カレーにも使われるようになったと。

現代の日本のカレーの原形はこの頃確立されたみたいやな。

で、昭和に入り、海軍カレーを経て、戦後日本人が固形ルウを発明する。

1950年~1960年代は、この固形ルウの発明もそうやけど、チキンラーメンとか、インスタント食品の始まりの年。

日本人がカレーとラーメンが好きなんは、この影響が大きいやろな。

で、この固形ルウの発明と学校給食で、一般家庭にもカレーが普及すると。

ソースは、どこで出会うねん。

これが結局見つからんかったんやけど、世界大恐慌の頃に大阪の阪急百貨店で、カレーライスが低価格(20銭)で売られるようになるんやけど、世界大恐慌やから、ライス(5銭)だけを注文して、そのライスに卓上のソースをかける客が増えたんやとか。

おそらく、これが名残りなんやないかと。

やっぱり貧乏時代の名残りなんやな(笑)

40代より上の世代は、基本的に貧乏舌っちゅうことですわ。

ソースもそうやけど、人口調味料とか、濃い味で育った世代やからなぁ。

そんなこんなで、TVも普及して、物流も発達してから、カレーが国民食になっとるから、地域差はないっちゅうことやな。

ソースとの関係は、それでええとして、カレーの隠し味がおもろかった。

コーヒー、チョコレートは、海軍カレーのレシピにもあるからそれで知られたやろうけど、ヨーグルトとかイチゴジャムとか、ちょっと味の想像がつかんのがあったわ。

ケチャップとかトマトジュースっちゅうのもあったけど、ハヤシライスと間違えとらんか?(笑)

ソースもかけるんやなくて、作るときに入れるっちゅう人も多かったわ。

この隠し味でも分かるように、うまみ、甘み、苦み、酸味、それぞれバランスよく入ってるのがカレーっちゅうことやな。

どれかが強調されすぎると、とんでもない味になりそうやけど…

カレーは、脳を活性化させて集中力がアップする効果もあるらしいから、子供、特に受験生におすすめです。

カレーばっかり食ってると、「お前は黄レンジャーか!!」って言われるけど…(誰も知らんわな)

「カレーは嫌い」っちゅうメールもあって、ちょっと驚いたけど、なかなかおもしろかった。

みなさん、ご協力ありがとうございました。

付け合わせは、福神漬よりらっきょの方が多かったけど、これはサンプル数が少ないってことにしとこ。

らっきょは、よう食べんので…(汗)

それにしても「歴史」たどるのは、やっぱりおもろい。

普段何気なく食ってるカレーにも色んな歴史があって、その時代に生きた人の色んなもんが詰まってる。

「歴史」はおもろいのに、何で学校じゃ手抜くんやろなぁ。

古事記も近代史も書いたことやし、やっぱり「日本の歴史」を完成させなあかんな。

夏休みの宿題にしよっと(笑)


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