「心太」と書いて「ところてん」と読むことを知った…今日この頃。
(;^_^Aフキフキ
どう読んでも「ところてん」とは読めんがな。
せめて寒天の元ちゅうことで、「心天」やったら分かるけど…
ちゅうか、大宝律令にも出てくるほど歴史ある食べ物っちゅうのも初めて知ったわ。
当時は、天草の事を「凝海藻(こるもは)」って呼んでたらしく、「ところてん」もそのまま「凝海藻(こるもは)」って呼んでたみたいやな。
それが平安時代には「古々呂布止(こころふと)」って呼ばれるようになったんやと。
ここでの「こころ」は、「凝る(こる、こごる)」っちゅう意味で、「ふと」は餅みたいなもののことらしい。
それで「凝り固まった餅」っちゅうことで、「こころふと」って呼ぶようになったみたいやな。
字は当て字なんやろ。
で、鎌倉時代には「こころふと」に「心太」を当てるようになったんやと。
まぁ、「こころふと」なら、こっちの方が分かり易いわな。
で、室町時代には「こころふと」が「こころてい」って呼ばれるようになったらしい。
これは「湯桶読み」から来てるんやと。
「湯桶読み」っちゅうのは、前半を訓読み後半を音読みする読み方で、「合図」とか「手帳」とか和語と漢語の合成語を呼ぶ呼び方。
逆に、前半を音読み後半を訓読みするのを「重箱読み」って言う。
「太」は音読みすると「たい」やからな。
で、「こころてい」が「こころてん」になって、江戸時代には「ところてん」って呼ばれるようになってたらしい。
やっと「こころふと」が「ところてん」になったか。
字だけはそのまま「心太」が使われてて、それで「心太」を「ところてん」って呼ぶんやと。
\(⌒◇⌒)/バンザーイ
「ところてん」になるまで1000年かかっとるがな。
ところで、「ところてん」と言えば関西人のオイラは黒蜜なんやけど、関東じゃ酢醤油で食うらしいな。
「ところてん」なんか滅多に食わんから、東京に5年おったけど東京で食ったことがなく、この前ケンミンショーで初めて知ったわ。
酢醤油と黒蜜って味が真逆なんやけど…
他にも違う食い方あるんやろか?
違う食い方を知ってる人がいたら教えて下さい。
ちなみに「寒天」は、「寒晒しした心太」から「寒天」になったんやと。
こういうのを知ると、何か賢くなった気がするな(笑)
それにしても食い方の違いは驚いた。
関東、関西ってやっぱり別の国っちゅうのを実感したわ。
今や新幹線やら飛行機で他国ってのは感じんけど、昔の人からしたら全然違う国やったんやろな。
日本は結構広いし、歴史も深い。
2668年も歴史が継続しとる国は日本だけやからなぁ。
中国なんか、4000年って言うても歴史の連続性はない。
どこの国にも支配されず、独自の文化、文明を作ってきたのは日本だけ。
戦後数年アメリカになってた時期もあるけど…
もっと、日本史を教えなあかんっちゅうのを改めて実感した今日この頃です。
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