携帯小説「恋空」を読んでみた 新垣結衣主演で映画化
「恋空」を読んで見た…今日この頃。
(-_-)ナニカ?
流行ってるし、映画化もされてるし、とはいえ映画を見る気にならんし(新垣結衣は可愛いけど…)、本を買うっちゅうのも抵抗があったんでネットで済ませた。
(;^_^Aフキフキ
まぁ、元々こっちが元やしな。
読んだ感想として、何でこんなに流行ってるんか、書籍化、映画化されてるんか、正直分からんかった。
/(-_-)\ ウ~ン
ヤって、ラリって、妊娠して、恋人が病死…
実話って書いてたんが、実話を元にに変わっとるし…
お涙頂戴の構成にはなっとるけど、こんなん、ただの※▲○■(自主規制)の話やがな。
(= ̄▽ ̄=)
文才のないオイラが言うのも気がひけるけど、語彙は少ないし、表現は乏しいし、とても小説とは…
と、個人的にはクソミソな評価なんやけど、読まれてるし、売れてるのは事実。
で、参考の為に何で売れてるんか考えてみた。
まず第一に「読み易さ」なんやろな。
これはオイラも心掛けてるんやけど、行間を常にあける。
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
と書くと文字の塊が目につき読むのが嫌になる。
これを…
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
と書くと、文字の塊がなくなって、読む気力が持続するようになる。
この、文字を大きく、行間を広く、っちゅうのはベストセラー本の共通項。
これをやらんと、まず今の人は読んでみようと思わんのやろな。
内容以前に、文字に対する抵抗感が強い表れでもあるか。
読書っちゅうのは本来嫌な作業で、それをすることによって、忍耐力や集中力を養うもんのはずなんやけど…
次に「共感」やな。
身近のことや、動きの描写を多用することで、読者の脳内で映像に変換し易くなってる。
だから、「それ分かる~」とか「そうそう」とか「可哀想」っちゅう感情が芽生えて、共感し易くなると。
小説に「共感」を求めても…
「読む」っちゅう「達成感」よりも、「感じる」っちゅう「一体感」を重視しとるんやろな。
どうりで「KY」なんちゅう言葉が流行るわけや。
空気は読めるけど、文章は読めん。
読解力の低下が囁かれる原因はここにもあると。
ちゅうか、「空気を読む」も「みんなと同じ行動をする」っちゅう意味なんやろな。
恐いのは極力「考える」っちゅう作業を省いて、「感じる」ことに重きを置いてるとこ。
本来、小説を読むっちゅうのは、語彙から作家の心理を考えて、表現の裏側を読み解くものやのに、映像描写を多用することで考えんでも、スッと頭に入るようになってる。
結果、感じることは読者全員が共通になる。
昔の小説なら「私(俺)はこう思う」っちゅうのがあったんやけど、今求められてるのは「共感」なんやな。
読書も、メールやブログを読む感覚と同じになってるってことやな。
大人が読むなら(読むに値せんけど)これでも良いとは思うけど、小中高生が読むなら、もっと考えながら読むもんやないといかんと思う。
これじゃ、読解力も分析力も鍛えることは出来ん。
本来、読書は「行間を読む」もの。
コミュニケーション能力も、多数意見(空気)を読むことは出来ても、個人間で相手がどう思ってるんか、少ない言葉で考えることが出来んようになってる。
付和雷同は出来ても、意思疎通は出来ん。
言葉、言葉を断片的に捕らえて、その人が本当に言いたいことを読み解こうとはせん。
「考える」やなくて「感じる」ことを重視してるから、一語に対して脊髄反射的にクレームを言い、本質を読もうとせん…
いかん、いかん愚痴になりかけた。
まぁ、こういうのが入り口になって、読書する機会が増えるなら意義もあるんやけど、そうはならんやろな。
「感じる」のは映画やTVだけにして、読書では「考える」ことを重視して欲しいもんです。
ちゅうか、小説に「共感」を求めても、得られるのはせいぜい「安心感」だけ。
知識も得られんし、経験も得られんし、視野(考え方)が広がることもない。
そんなもんにカネを払う価値があるんやろか?
国語教師は学校で、読書の大切さをもっと伝えて欲しいもんです。
国語教師自体が読書してない可能性もあるけど…
こんなんが流行るのも、TVの映像文化に慣れすぎた弊害なんやろな。
だから、直接的な表現や分かり易さを求める。
読解力が低下するのも無理ないわな。
読解力が低下してるから、「こうだから、そうなる」っちゅう事が分からんようになる。
原因があって結果が起こるのに、結果ばかりに目が行き、原因を考えようとせん。
分析力がなくなるどころか、想像力もなくなってる。
人を殺したらどうなるか、自殺したらどうなるかって事まで思いが届かんようになってるから、変な事件も多発するんやな。
さらに結果にばかり目が行くから「意欲」も低下してると。
国際学力調査で日本の学力低下が問題になってたけど、学力低下よりも、この意欲の低下の方が大問題。
全ての要因は「考える」ことを放棄して、「感じる」ことを重視してるせいやろな。
読書の絶対量が少ないのが、現状がおかしくなってる要因の一つと考えると妙に納得する。
色んな文字を駆使して、文字遊びが得意な「日本人」。
そういう文字遊びの短歌や俳句等で、少ない語彙の中から相手の心理や情景を察するのが得意やった「日本人」。
「日本人」はどこに行こうとしてるんやろ…
何にしても10代の人は、こんな小説にカネも時間も使うなら、他の小説や他のことに時間やカネを使った方がいいような気がする。
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