関西人が何でモノに「さん」をつけるか始めて知った…今日この頃。
“Ωヾ( ̄o ̄)ヘェー
始めて知ったっちゅうか、今まで疑問に思った事がなかったわ(汗)
お豆さん・天神さん…関西人はなぜ「さん」付けが好き?
この記事によると、これは、「御所ことば」「女房ことば」が由来になってるんやないかと。
宮中の女性が丁寧に言うてたのを、出入りの商人がそういう呼び方をしてるのを聞いて、庶民にも広まったんやと。
丁寧に言う時に「お(御)」をつけるのって一般的に使われてるけど、「お」をつけるのって、「御所ことば」やったんやな。
宮中の言葉が、庶民にも広まってたってのは驚きですな。
皇室って昔から結構開かれてるやん(笑)
「お(御)」をつけるっちゅうと…
「御御御つけ(おみおつけ)」
ってのがあるけど、これは丁寧に言うたのを更に丁寧にしたからっちゅうのが、何ともおもろい。
味噌汁とかお吸い物を庶民は、「つけ」って呼んでたらしいんやけど、それを宮中では「お(御)」をつけて「おつけ」って言うて、それが庶民に広まったから、宮中では、それに「お(御)」を2つつけて更に丁寧にして、「御御御つけ(おみおつけ)」になったんやって(笑)
どこまで負けず嫌いやねん(笑)
「お冷や(おひや)」って東京じゃ通じひんかったんやけど、「おひや」も宮中で使われてたんやってな。
それだけ、江戸よりも関西の方が宮中に近いって事か。
関西では、「えべっさん」って言うように「神様」も「さん」づけで呼ぶんやけど、関東では日経新聞によると…
関東では「神さま」「お天道さま」など「さま」をつける傾向がある。
これは武士が町人を支配した関東と、対等な町人同士の文化が発達した関西との気質の違いがあるようだ。
関東じゃ庶民は支配される階級やから、上下関係がはっきりしてたんか。
言われてみれば、大阪は秀吉ですら「太閤さん」やからなぁ(笑)
神様も秀吉も身近な存在って事か。
関西人が図々しいのも、この辺に原因があるんかも(笑)
で、気になったのが…
食物以外に「さん」を付けるのも、敬意の表れという。
例えば「お馬さん」とは言うが「お牛さん」とは言わない。
馬上の武士や公家への敬意から、馬もさん付けで呼ぶようになった可能性がある。
言われてみれば、「お牛さん」とは言わんな。
まぁ、昔は牛を食うっちゅう文化もなかったし、せいぜい田んぼを耕す時に使うぐらいやから、宮中じゃ触れる機会がないからなぁ。
関東は「さま」って話も、言われてみれば「お犬さま」やもんな。
そもそも宮中じゃ「様」と書いて「さん」って呼んでたって話やけど、この違いは分かりやすい。
神社仏閣を「さん」づけするのもこのパターンなんやと。
一方、山下教授は「さん付けする食物は、丸くてかわいい共通点があります」とも指摘する。
豆や芋は丸い。おかゆやつゆも丸い椀(わん)に入っている。
「愛着のある食物を上品に言いたいという女性の気持ちの表れでは」
これで「あめ」を「あめちゃん」って言うようになったんやと。
この「あめちゃんの境界線」を調べたもんがあるんやけど、これも「あほ」と「ばか」「マック」と「マクド」の境界線とほぼ一緒。
こういうのって、何かおもろいな(笑)
何にしても、現代でも「ギャル語」ってもんがあるように、昔から「言葉」の文化をつくってきたのは女性と。
日本の文化は、大和撫子のおかげですな。
それにしても、こうやって宮中の言葉が関東に届かんくて、独自の文化が育ってたのに、今は「東京発」で全国共通やからなぁ。
方言すら薄れてきとるし…
便利になった反面、そういうのがなくなっていくのは、何だか寂しい限りです。
そういう面でも「中央集権」をやめて、今流行の「地方分権」とやらをすすめて、そこでしか食べられへんもん、そこでしか体験できんもん、そういうもんを残して、育てていって欲しいもんですな。
せめて、ローカルニュースは「方言」で喋って欲しいです。
何か「さん」づけの由来を知って、知らず知らずに身についてる文化、風習って大事やなぁと改めて思いました。
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