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干支の由来 十二支の成り立ち

年末年始になると「干支の由来」のアクセスが増える…今日この頃。
(=⌒ー⌒=)

年末年始になると「干支の由来」って検索して…

干支で何でネズミが一番先なんか知らん人がおる
何でネズミが一番先なんか知らん人がおる…今日この頃。 (= ̄▽ ̄=) この手の雑学は誰でも知ってると思ってたんやけど、知らん人もおるんやな。 とはいえ、オイラも正式な干支の由来は知らんけど… ほんまは十干と十二支の組み合わせやねんけど、何...

これに来る人がようけおるんやけど、あれは「由来」やなくて、干支の順番を分かり易くする為に後から作られた強引な話なんで「由来」でも何でもない。

なので、アクセスが増える度に、「これでええんやろか?」と申し訳なく思い、ちゃんと調べてみました。

最初からやっとけよ(笑)

まぁ、自分が本格的に興味を持ったってのがほんまのとこやけどな。

で、その十二支の由来なんやけど、本来は…


「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」

で、十二の動物とは何の関係もない。

これらの文字で、「子午線」とか「正午」ってのがあるように、方角と時間を表わすようにしたんやけど、これやと庶民にゃ覚えにくいって事で…


「鼠、牛、虎、兎、竜、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪」

って割り当てるんやけど、根拠は…

分からん(笑)

ここまでは、2008年の日記と同じ内容なんで、この先を探ってみた。

そしたら、後漢の王充って人の「論衡」にそう書いてあるんで、王充がそう決めたって事やったらしいんやけど、その後「秦簡日書」ってのが発見されて…


「子鼠也、丑牛也、寅虎也、卯兎也、辰(缺)、巳蟲也、午鹿也、未馬也、申環也、酉水也、戌老羊也、亥豕也」

※缺は欠の旧字体。

辰は、原文が欠けてて分からんけど、紀元前200年には、既に…


子は鼠、丑は牛、寅は虎、卯は兎、辰は(欠落)、巳は蟲、午は鹿、未は馬、申は環、酉は水、戌は老いた羊、亥は豕(ぶた)

って決まってたんやな。

今とちょっと違うけど。

ちゅうか、「申は環」「酉は水」って動物ですらないやん(笑)

しかも「戌」は現代じゃ犬やのに、老いた羊で、その羊のはずの「未」は馬やし、馬のはずの「午」は鹿やし…

どうやら適当に決めたようやな(笑)

結論としては、適当に決めたって事になるんやけど、ここで終わるとスッキリせんので…


「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」

の本来の意味を調べてみた。


「子」 は孳る(ふゆる)。旧暦の11月

「子」は、万物の初め(一)と終わり(了)を示してて、子は一と了を組み合わせたものとの事で、植物の根が生えだした状態。

「子(ね)」は「根」から来てたんやな。

で、子供を沢山産む鼠の繁殖力とかぶって、鼠になったんやないかと。


「丑」 は紐(ひも)。旧暦の12月

芽が種子の中で紐のように絡まってる状態。

中国語で紐と牛の発音が似てるんで、丑に牛を当てはめたんやないかと。


「寅」 は演る(のべる)=延べる。旧暦の1月

草木が地中から芽を出し始めてる状態。

そこから、のびのびと勇ましい虎になったんやないかと。


「卯」 は茂る。旧暦の2月

地上に芽を出した草木が地面を這うように茂ってる状態。

ピョンピョン跳ねる姿と字が兎の耳に似てるから、兎になったんやないかと。


「辰」 は振う。旧暦の3月

陽気が動き、雷がきらめき、振動し、草木が伸びる状態。

その雷の様子から龍になったんやないかと。


「巳」 は巳む(やむ)。旧暦の4月

草木が盛りを極めて成長が止まった状態を表す。

字の形が地中から這い出る蛇の形に似てるから、蛇になったんやないかと。


「午」 は忤う(さからう)=逆らう。旧暦の5月

草木が盛りから折り返し点にきて、衰え始める状態。

正午が12時で、午前、午後って分けるのは、そこから来てるんやな。

で、この季節の陽気をおとなしい馬の気性になぞらえて、馬になったんやないかと。


「未」 は味わう。旧暦の6月

草木が成熟しつつ、滋味を生じた状態。

中国語の「未」の発音が羊の鳴き声に似てるから、羊になったんやないかと。


「申」 は呻く(うめく)。旧暦の7月

果実が成熟して、その実が締めつけられながら固まってゆく状態です。

この季節は、実が熟して枝を去ることから申=去る=猿になったんやないかと。

何か、急に強引になったな(笑)


「酉」 は縮む(本来は糸偏に酉)。旧暦の8月

実が成熟しきって、その後縮む状態。

収穫を終えた時期なので、生活に密着した動物って事で鶏になったんやないと。


「戌」 は滅ぶ。旧暦の9月

草木が刈り取られて滅び行く状態。

収穫後の狩猟の季節になって、その狩猟に犬を使ってたから、犬になったんやないかと。


「亥」 は閉ざす。旧暦の10月

草木が命を閉ざして根は地中に潜って活動を停止した状態。

「亥」は豕と同字で、ゐのこを象ったもの。「ゐのこ」とは猪や豚の類。

そこから中国では豚なんやけど、日本にはおらんので猪になったんやないと。

どうにかこうにか、「由来」っぽいもんをまとめる事ができました(笑)

それにしても、干支の順番の話は知ってたんやけど、こうやって「由来」を調べると、漢字の成り立ちとか色んなもんが分かっておもろい。

あまりに生活に密着して、当たり前のもんやったんで、「子は何で鼠?」とか疑問に思った事もなく、「子は鼠」でそういうもんやと思って過ごして来たけど、何かもったいなかったな。

改めて、「疑問を持つ」「考える」って事が大事やと思い知らされました。

それにしても、44にもなっとるのに知らん事が多過ぎるわ。

ソクラテスも「無知の知」っちゅうて、知らん事を知るのはええ事やって言うてるんで、良しとするか(笑)

人生、日々、勉強ですな。


十二支考〈上〉











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